住宅購入から長い年月が経過すれば、設備や内装の経年劣化に伴う自宅のリニューアルが必要なケースも多く見受けられます。
住宅のリニューアルには、「リフォーム」と「リノベーション」という2つの方法がありますが、それぞれの具体的な内容や費用などがわからず、どちらを選ぶべきかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事ではリフォームとリノベーションの2つの住宅リニューアルの違いを紹介し、それぞれのメリットやデメリット、費用相場も紹介します。
この記事を参考にすれば、自宅の最適なリニューアルに成功できるのでぜひ参考にしてください。
リフォームとリノベーションの違いとは
リフォームとリノベーションはどちらも住宅をリニューアルすることですが、目的と規模に違いがあります。
リフォームは、古くなった設備や建材を新しくするなど、原状回復や改善を目的とした比較的小規模な改修です。
リフォームの具体例として、壁紙の張り替えやキッチンの交換などが挙げられます。
一方のリノベーションは、既存の建物の間取りやデザインを大きく変更し、新たな価値や機能を創出する大規模な改修です。
具体的にリノベーションとは、ライフベーションスタイルの変化に合わせた間取りの変更や耐震性の向上など、住まい全体の性能や住み心地を向上させることを目指します。
リフォームとリノベーションはどちらがおすすめ？
リフォームとリノベーションのどちらがおすすめかは、住まいに求める目的や建物の状態、予算によって異なります。
リフォームは老朽化した部分の修繕や交換を中心に行うため、比較的費用が抑えられ、短期間で工事が完了する点がメリットです。
現状の間取りを大きく変えることなく、設備の更新や内装の一新をしたい場合に適しています。
一方のリノベーションは間取りの変更や性能の向上など、より自由度の高い大規模な改修が可能で、住まいをライフスタイルに合わせて作り変えたい方に最適です。
リノベーションの費用や工期はリフォームより大きくなりますが、資産価値の向上や快適性の向上も見込めます。
このような観点からも、部分的な修繕で十分な場合はリフォームを、住まいを一新して長く快適に暮らしたい場合はリノベーションを選ぶとよいでしょう。
リフォームのメリット
住宅のリフォームには、以下の7つのメリットがあります。
・住み心地と快適性が向上する
・資産価値を維持・向上できる
・省エネ性能を向上させて光熱費を削減
・安全性や耐震性が向上
・新しいデザインに一新できる
・バリアフリー対策も実現できる
・建て替えに比べて費用が安い
リフォームのメリットを把握し、自宅のリニューアルに最適か検討しましょう。
下記に自宅のリフォームの1つである、お風呂のリフォームの概要や費用相場を紹介した記事を掲載するので参考にしてください。
住み心地と快適性が向上する
リフォームすれば古い住まいが新しく機能的になり、住み心地と快適性が向上するのもメリットの1つです。
リフォームで古くなったキッチンを最新のものに交換すれば、調理スペースが広がり、使いやすさが格段に向上します。
そのほかにも断熱材の性能を高めたり二重窓にすることにより、冬は暖かく夏は涼しい室温を保ちやすくなって光熱費の節約にもつながります。
特に最新の設備は省エネ性能も高いので、日々の生活の質を高めながら環境への配慮を実現できるのも特徴です。
資産価値を維持・向上できる
リフォームは、住宅の資産価値を維持・向上させる点で非常に有効です。
リフォームによる外壁や屋根の塗り替えは建物の劣化を防ぎ、見た目を美しく保つことで、購入希望者に対して良い印象を与えます。
加えて水回り設備や内装を最新のものにすることにより、築年数が経っていても新築に近い機能性や快適性を提供して市場競争力を高めることも可能です。
省エネ性能の向上や耐震補強といった機能面のリフォームは、長期的な視野における住宅の価値を安定させ、売却時にも有利に働く可能性があります。
このように計画的なリフォームは、単なる修繕に留まらず将来を見越した投資として、住宅の価値を高める役割を果たします。
省エネ性能を向上させて光熱費を削減
リフォームで省エネ性能を向上させることは、光熱費の大幅な削減に直結します。
窓を断熱性の高い二重窓や複層ガラスに交換することで、夏は外からの熱の侵入を、冬は室内の暖気の流出を防いで冷暖房の効率を格段に高めることも可能です。
壁や天井、床に断熱材を追加する工事も、建物全体の保温・保冷効果を高め、年間を通じて快適な室温を維持しやすくなります。
加えて古い給湯器をエコキュートやエコジョーズなどの高効率なものへの交換や、節水型のトイレやシャワーの導入により電気代やガス代、水道代などの費用削減も可能です。
このようにリフォームによる省エネ化は、日々のランニングコストを抑え、家計にゆとりをもたらしてくれます。
安全性や耐震性が向上
日本のように地震が多い国においては、リフォームによって安全性や耐震性が向上するのもメリットとして挙げられます。
リフォームで耐震補強工事を行うことで建物の構造体を強化し、地震の揺れに対する抵抗力を高めることが可能です。
具体的には壁の中に筋交いや構造用合板を追加したり、基礎と柱の接合部を金物で補強したりすることで、地震時の建物の倒壊や損傷のリスクを低減します。
このような対策により、家族の命を守ることはもちろん、地震後の住まいの修復費用を抑えることにもつながります。
耐震性の向上は住宅の資産価値を高める効果も期待できるので、住まいの安全性を高めると同時に住宅の価値を高められるのもメリットです。
新しいデザインに一新できる
リフォームの大きな魅力の一つは、住まいのデザインを自由に一新できる点にあります。
長年住み慣れた空間も壁紙やフローリングを張り替えたり、照明器具を変えたりするだけで、まるで新築のように生まれ変わらせることも可能です。
和室から洋室への変更や対面キッチンの導入により、ライフスタイルに合わせた間取りや機能的な空間を実現できます。
リフォームで流行のスタイルを取り入れたり、自分の好みに合わせて色や素材を選んだりすることで、より個性的で愛着の持てる住まいを創り出すことも可能です。
バリアフリー対策も実現できる
リフォームによってバリアフリー対策を実現することは、誰もが安心して快適に暮らせる住まいづくりにつながります。
リフォームで家の中のわずかな段差をなくすことで、つまずきによる転倒事故のリスクを減らすことも可能で、高齢者だけでなく小さなお子様や体の不自由な方にも快適な住環境を提供できます。
リフォームにより廊下や浴室、トイレなどに手すりを設置することで、立ち座りや移動の際の負担を軽減し、自立した生活をサポートすることも可能です。加えて引き戸への変更や通路幅の拡張は、車椅子での移動をスムーズにし、介護が必要になった際の介助の負担も軽減します。
このようにバリアフリーリフォームにより、現在の住む人の安全と快適性を高めるだけでなく、将来にわたって安心して暮らせる住環境を整えられます。
建て替えに比べて費用が安い
リフォームが建て替えと比較して費用を抑えられる最大の理由は、基礎や骨組みといった既存の構造をそのまま活用できる点にあります。
建て替えの場合は既存の建物を完全に解体し、基礎から新たに作り直すため、解体費用や新規の基礎工事費用が別途必要です。
一方のリフォームは既存の建物を活かすため、これらの費用が不要となります。
建て替えでは一般的に必要な仮住まい費用や引っ越し費用も、リフォームであれば工事範囲によっては不要になるか、大幅に抑えることも可能です。
加えて不動産取得税などの税金面においても、建て替えよりもリフォームの方が費用負担が少ないケースが多く、全体的なコストを低く抑えられます。
リフォームのデメリット
リフォームのデメリットとして挙げられるのは以下の5点です。
・予想以上の費用がかかる場合もある
・住みながらの工事にストレスを感じる
・業者選びが難しい
・完成後のイメージとギャップが生じる可能性もある
・税金やローンの問題が生じる
リフォームのメリット同様にデメリットも把握し、住宅の最適なリニューアルを行いましょう。
予想以上の費用がかかる場合もある
リフォームのデメリットとして、当初の見積もりを上回る費用がかかる場合がある点もデメリットの1つです。
壁や床を剥がした際、シロアリ被害や構造材の腐食や配管の劣化など、既存の建物の状態が予想以上に悪かった場合、追加の補修工事が必要となって予想外の追加費用が発生します。
ほかにもリフォーム中の施主が要望を変更や、高品質な材料や設備への変更により費用が膨らむケースも多いです。
このような観点からも、リフォームを検討する際は予備費を設けておくなど、ある程度の余裕を持った資金計画を立てておくことが賢明といえます。
住みながらの工事にストレスを感じる
リフォームのデメリットとして、住みながらの工事でストレスを感じる点も挙げられます。
工事期間中は騒音や振動、粉塵の発生は避けられません。
特に大規模なリフォームの場合、工事箇所によってはキッチンやお風呂が使えなくなったり、部屋の一部が立ち入り禁止になったりするなど、日常生活に支障が生じます。
リフォームでは作業員も頻繁に出入りするためプライバシーの確保が難しく、精神的な負担を感じる人も少なくありません。
加えて工事の進捗によって予定よりも工期が延びる可能性もあり、その間も不便な生活が続いてストレスが増大することもあります。
業者選びが難しい
リフォーム会社は数多く存在し、それぞれ得意な分野や価格帯、サービス内容が異なります。
そのため自分の要望に合った業者を選ぶには、複数の会社から見積もりを取り、比較検討する手間が必要です。
業者にリフォームを依頼しても、見積もりの内容が専門的で分かりにくかったり、追加費用が発生するリスクがあったりするなど、不透明な部分が多いと感じることもあります。
悪質な業者に騙されてしまうケースもゼロではないため、業者の実績や評判、担当者の対応などをしっかりと見極める時間がかかるのもデメリットです。
一方、株式会社RESIAは顧客のライフスタイルや要望を深く理解し、高いデザイン力と確かな施工品質で多岐にわたるリノベーションスタイルを提供してくれます。
最大35年の充実したアフター保証と、地域密着型の体制により工事完了後も長期にわたって安心して暮らせるサポートも期待できるので、工事業者選びにお困りの方はぜひご利用ください。
完成後のイメージとギャップが生じる可能性もある
リフォームのデメリットとして、完成後のイメージと実際の仕上がりにギャップが生じる可能性がある点も挙げられます。
リフォームは既存の建物を改修するため、新築のようにゼロから作り上げるわけではありません。
したがってカタログやCGパースで見た素材の色合いや質感、照明の当たり方などが実際の空間に適用された際に、期待していたものと異なる場合もあります。
ほかにも工事中に予期せぬ制約が見つかり、当初の計画通りのデザインが実現できないケースも少なくありません。
加えて施主と業者との間でイメージの共有が不十分だった場合、細部のデザインや機能面で認識のずれが生じ、結果として「思っていたのと違う」という不満に繋がることもあります。
税金やローンの問題が生じる
税金やローンの問題が複雑になる点も、リフォームのデメリットの1つです。
大規模なリフォームの場合、工事内容によって不動産の評価額が上がり、その動向に伴って固定資産税が増加する可能性があります。
リフォーム費用をローンでまかなう場合に住宅ローン控除の対象となるかどうか、適用条件も新築とは異なる場合があるので事前確認が必要です。
リフォームローンは住宅ローンに比べて金利が高めに設定されていることも多く、返済計画を慎重に立てる必要があります。
工事内容により増築とみなされて建築確認申請が必要になったり、容積率や建ぺい率などの建築基準法上の制限に抵触したりするケースも多く、これらが税金やローンの審査に影響を与える可能性もあります。
リノベーションのメリット
住宅のリノベーションには、以下の6つのメリットがあります。
・間取りやデザインを一新できる
・新築よりも価格を抑えられる
・環境への配慮ができる
・立地や物件の選択肢が広がる
・資産価値を維持・向上できる
・自分らしい暮らしを形にできる
リノベーションのメリット、特性を把握して最適な住宅リニューアルを行いましょう。
間取りやデザインを一新できる
リノベーションの最大の魅力は、住まい全体の間取りやデザインを根本から見直せる点にあります。
単なる修繕ではなく、既存の建物の骨格を活かしながら壁の位置を変えたり、部屋数を増減させたりすることで、まるで新築のような空間の構築が可能です。
リノベーションでは、家族構成の変化やライフスタイルの変化に合わせてリビングを広げたり、書斎や趣味の部屋を設けたりと、自分たちの理想を形にする自由度が高いのもメリットといえます。
内装も一から設計できるため、素材や色、照明などをトータルコーディネートし、統一感のある唯一無二のデザイン空間を創り出すことが可能です。
新築よりも価格を抑えられる
新築よりも価格を抑えられる点も、リノベーションのメリットの1つです。
リノベーションが新築よりも費用を抑えられる最大の理由は、既存の建物の基礎や構造部分を再利用できる点が挙げられます。
新築の場合は土地の購入費に加えて既存の建物の解体費用、基礎から新たに作り直すための多額の費用が必要です。
一方のリノベーションではこれらの費用が発生しないため、トータルコストを大幅に削減できます。
加えてリノベーションでは、新築物件にはない立地の良い中古物件を選べることも費用を抑える要因になります。
都心部など人気のエリアで新築を探すと非常に高額になることが多いですが、中古物件であれば手頃な価格で見つけやすく、そこにリノベーションを施すことで、理想の住まいを賢く手に入れることも可能です。
不動産取得税などの税金面でも、一般的に新築よりもリノベーションの方が負担が少ない傾向にあります。
環境への配慮ができる
リノベーションは既存の建物を再利用するため、環境負荷を大幅に低減できるという大きなメリットがあります。
新築のように建物をすべて解体して廃棄物を出したり、新しい建材を大量に生産したりする必要がないため、資源の消費を抑え、CO2排出量の削減にも貢献することも可能です。
リノベーションと同時に断熱材の強化や高効率設備の導入により、住宅全体の省エネ性能を向上できます。
結果的にリノベーションを行えば、日々の電力消費やガス使用量を抑え、光熱費の削減だけでなく、地球温暖化対策にも繋がります。
立地や物件の選択肢が広がる
リノベーションには、理想の立地や物件を見つける選択肢を広げられるというメリットがあります。
新築物件は開発が進む郊外や限られたエリアに集中しがちですが、中古物件であれば、長年住み継がれてきた魅力的な立地や、既に生活基盤が整っている便利なエリアで手に入れることが可能です。
特に都心部や人気の住宅街では新築物件が高額であったり、そもそも土地が少なかったりするケースが多いため、予算内で希望のエリアに住むのが難しいことがあります。
そこでリノベーションを前提に中古物件を探せば、築年数が経っているために価格が抑えられている物件でも、自分好みの間取りやデザインに一新するなど選択肢を広げることが可能です。
資産価値を維持・向上できる
リノベーションは古くなった部分を直すだけでなく、物件の資産価値を大きく維持・向上させる効果があります。
築年数が経過した物件でも、現代のライフスタイルに合わせた間取り変更やデザインの刷新、最新設備の導入で市場における競争力を高めることが可能です。
特に耐震性の強化や断熱性能の向上といった機能面の改善は、住まいの安全性や快適性を高めるだけでなく、長期的な維持コストの削減にも繋がり、将来売却する際にも有利に働きます。
リノベーションでの個性的で魅力的なデザインは、買い手にとっての付加価値となり、物件の魅力を高めるポイントにもなります。
自分らしい暮らしを形にできる
リノベーションの大きなメリットの1つに、既存の枠にとらわれず自分だけの理想の暮らしを具現化できる点も挙げられます。
リノベーションでは、広々とした土間のある玄関や防音室付きのシアタールーム、壁一面を本棚にした書斎など、既成概念にとらわれない自由な発想で間取りやデザインをゼロから設計することも可能です。
素材選びから照明計画、家具の配置に至るまで細部にわたって自分のこだわりを反映させることもできます。
このような施工により、まるでオーダーメイドの洋服のように、ライフスタイルや価値観にぴたりとフィットする、唯一無二の住空間を創造することも可能です。
リノベーションのデメリット
リノベーションのデメリットとして、以下の6点が挙げられます。
・費用が高額になる場合もある
・工期が長引きやすい
・構造や設備の制約を受ける
・築年数によるリスクが残る
・住宅ローンや減税が不利になる可能性もある
・中古物件選びに注意が必要
リノベーションのメリットだけでなく、デメリットも把握したうえで住宅を最適な方法でリニューアルしましょう。
費用が高額になる場合もある
リノベーションでは、解体後に予期せぬ構造上の問題や配管の劣化が発覚して追加の修繕工事などが必要になり、当初の見積もり以上に費用が高額になるケースがあります。
そのほかにも施主のこだわりが強く、希望する建材や設備のグレードを上げたりデザイン変更を繰り返したりすることにより、予算を大きく上回ってしまうケースも少なくありません。
加えて資材の納期遅延や予期せぬ工事内容の追加によって工期が延び、その分の人件費などが発生し、全体的な費用が増加する可能性も考慮する必要があります。
工期が長引きやすい
解体後に建物の構造的な問題や予期せぬ劣化が見つかり、その対応に時間を要して当初予定していた工期よりも、長引きやすい点もリノベーションのデメリットの1つです。
特殊な建材や設備の納品遅れや、職人の手配に時間がかかりすぎるのも工期延長の一因となります。
加えて工事途中で施主が要望を変更したり、追加工事を依頼したりすることで、全体のスケジュールが組み直され、結果として予定よりも長く工事期間を要する可能性が高いです。
構造や設備の制約を受ける
リノベーションの際には、既存の構造や設備の制約は避けて通れないデメリットです。
特に中古マンションの場合、壁式構造では壁を撤去して間取りを大きく変えることが難しく、給排水管の位置も自由に変更できない場合があります。
加えてマンションの管理規約によって、窓や玄関ドア、バルコニーなど共用部分に近い箇所のリノベーションが制限されることも珍しくありません。
一戸建てでも既存の柱や梁、配管の位置によっては、希望通りの間取り変更や設備の配置ができないケースがあり、結果として妥協が必要になるケースも多く見受けられます。
築年数によるリスクが残る
リノベーションで物件の見た目を新しくしても、築年数に起因する根本的なリスクが残る可能性があります。
特に古い物件では、現行の耐震基準を満たしていないケースも多く、大規模な地震への備えが不十分なままとなる恐れがあります。
加えて古い物件では壁の内部や床下など、目に見えない部分で構造材の劣化やシロアリ被害が進行している可能性も高いです。
断熱性能も現在の基準に劣るため光熱費が高くなったり、結露が発生しやすかったりといった問題が残ることもあります。
これらのリスクはリノベーションでは対応しきれない場合や、追加費用なしには解決できないケースがあるため注意が必要です。
住宅ローンや減税が不利になる可能性もある
リノベーションの場合、新築物件に比べて住宅ローンや減税制度において不利になる可能性もあります。
リノベーション費用をまかなうための「リフォームローン」は、一般的な住宅ローンと比較して金利が高く、返済期間も短く設定されがちです。
リフォームローンを利用すれば、毎月の返済額が増えて総支払額も高くなる傾向があります。
住宅ローン減税の適用においても、築年数や既存の耐震基準への適合状況によっては控除期間の短縮や控除額が少なくなるなど、新築物件と同等の優遇を受けられないケースも多いです。
尚これらの条件は、金融機関やリノベーションの内容によって異なるため事前に確認しましょう。
中古物件選びに注意が必要
リノベーションを前提に中古物件を選ぶ際は特に注意が必要で、購入価格が安いからと飛びつくと、後で思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
具体的には建物の構造上、希望する間取り変更が難しかったり、配管の老朽化により想定外の交換費用がかかる場合もあるので注意が必要です。
リフォームの費用相場
ここからは、マンションと戸建てのフルリノベーションの相場を詳しく解説します。
正確な価格相場を把握し、無理のないリフォームをしましょう。
マンションリフォームの費用相場
出典：LIXIL公式
マンションリフォームの費用相場は、その規模や内容によって大きく変動します。
例えば壁紙の張り替えや設備の交換など、部分的なリフォームであれば数十万円から数百万円で収まることが多いです。
一方で間取りを大きく変更したり、水回りを一新したりするような大規模なリノベーション、いわゆるフルリフォームやスケルトンリノベーションとなると、600~1,000万円以上かかるケースもあります。
使用する建材や設備のグレード、デザインへのこだわりによっても費用は大きく変わるため、具体的な費用を知るには複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。
戸建てリフォームの費用相場
戸建てリフォームの費用相場は工事内容や建物の状態によって幅がありますが、部分的なリフォームで100~300万円程度、全面改修となると800~2,000万円ほどかかる場合もあります。
屋根や外壁、水回りなど戸建て特有の工事が加わるため、マンションより高額になる可能性が高いです。
リノベーションの費用相場
リノベーションの費用相場もリフォーム同様、マンションと戸建てでは費用が異なります。
ここからは、マンションと戸建ての双方のリノベーションの費用相場を紹介します。
下記にマンションや戸建てのフルリノベーションの費用相場の詳細を紹介した記事を掲載するので、リノベーションの細かな費用を把握したい方は参考にしてください。
マンションリノベーションの費用相場
マンションリノベーションの費用相場は、工事の範囲や内容によって大きく変動します。
部分的な内装変更や設備交換であれば数十万円から数百万円程度ですが、間取りの変更を伴う全面的なリノベーション(フルリノベーションやスケルトンリノベーション)では、一般的に1平米あたり25~30万円が目安となり、総額で600~1,500万円以上かかるケースが一般的です。
費用相場は使用する建材や設備のグレード、デザインのこだわりや物件の広さによって大きく左右されるため、事前に複数の業者に見積もりを依頼し、詳細な費用内訳を確認しましょう。
戸建てリノベーションの費用相場
出典：LIXIL公式
戸建てリノベーションの費用相場は、工事の範囲や内容によって大きく幅があります。
キッチンや浴室などの水回り設備の交換、内装の一部変更などの小規模なリフォームであれば数十万円から数百万円で収まることが多いです。
一方で間取りを大きく変更するフルリノベーションや、耐震補強や断熱改修などの大規模な工事になると、一般的に500~2,500万円以上かかることも珍しくありません。
築年数や建物の状態、選ぶ建材や設備のグレード、依頼する業者によっても費用は大きく変動するため、複数の会社から詳細な見積もりを取って比較検討しましょう。
リフォームとリノベーションの違いを把握して信頼できる業者に依頼しよう
リフォームやリノベーションに成功すれば、古い住宅でも新しく、快適な住環境にリニューアルできます。
一方でリフォームやリノベーションの違いを明確に把握しなければ、マイホームのリニューアルに最適な方法を選択できません。
今後自宅のリニューアルを検討している方は、本記事を参考にしてリフォームとリノベーションの違いを把握し、信頼できる工事業者に依頼して工事を成功させてください。
リフォームやリノベーションは、相談から設計、施工やアフターフォローに至るまで、一貫したワンストップサービスを提供している株式会社RESIAがおすすめです。
