キッチンは毎日使う場所だからこそ、「もっと収納があれば…」「調理道具や食材がすっきり片付かない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
今あるスペースを工夫したり、収納を増設することでキッチンの使い勝手は大きく向上します。
背面収納や吊り戸棚、パントリーの設置など、さまざまな方法で収納力をアップできるだけでなく、リフォームやDIYで理想のキッチン空間を実現することも可能です。
本記事ではキッチン収納を増やす7つの具体的な方法から、キッチン自体の増設術、さらに気になる費用の目安まで、わかりやすく解説します。
キッチンをもっと快適に、すっきり片付く空間にしたい方はぜひ参考にしてください。
キッチン収納は増やせる?
出典:中日ハウジングセンター公式
キッチン収納は、工夫次第で増やすことが可能です。
既存のキッチンでも壁面や床下などの未活用スペースを有効利用したり、吊り戸棚やパントリーなどの収納設備を後から追加したりすることで収納力を大幅に向上できます。
本格的なリフォームにより、キッチン自体を拡張して根本的に収納スペースを増設することも可能で、予算や住宅事情に応じた多岐にわたるアプローチで理想的な収納環境を実現できます。
下記にキッチン収納を最大化するための、リフォームアイデア集が記載された記事を掲載するので、キッチンの収納の増設時の参考にしてください。

キッチン収納を増やす7つの方法
キッチン収納を増やすための有効な方法として、以下の7つの方法が挙げられます。
①背面(壁面)収納の増設
②吊り戸棚の設置
③床下収納の増設
④パントリーを設置
⑤昇降式の吊り戸棚の導入
⑥壁面にニッチ収納を作る
⑦市販のラックやDIY棚を追加する
各項目を細かくチェックして、自宅のキッチン収納の増設の参考にしてください。
①背面(壁面)収納の増設
背面収納の増設は、キッチンの後ろ側の壁面を活用して収納力を大幅に向上させる効果的な方法です。
既存の壁に専用の収納ユニットを設置することで、食器や調理器具、食材などを整理して収納できます。
高さを活かした縦の収納で限られた床面積でも多くのものを収納でき、キッチンでの作業効率も高めることも可能です。
造作家具なら空間にぴったり合わせられ、既製品なら比較的手軽に導入できるため、予算や要望に応じた最適な背面収納を実現できます。
②吊り戸棚の設置
キッチンに収納を増やす効果的な方法の1つが、吊り戸棚の設置です。
この方法は、壁の上部や天井に近いデッドスペースを有効活用する収納で、食器や調理器具、使用頻度の低いストック品などをすっきりと収納できます。
床置きの収納スペースが限られているキッチンでは、上部の空間を最大限に活かすことで、作業スペースを確保しつつ全体の収納力を飛躍的に向上させることも可能です。
最近は手の届きにくい高所の物を自動で昇降させるタイプもあり、より使い勝手の良いキッチンを実現できます。
③床下収納の増設
床下収納の増設は、キッチンの限られたスペースを有効活用し、普段あまり使わない調理器具や保存食、非常用の備蓄品などをすっきりと収納できる点がメリットです。
床下のデッドスペースを活かすことで、見た目もすっきりし、キッチンの作業スペースを圧迫せずに収納力をアップできます。
設置には床下の構造や断熱性、防湿対策を考慮する必要がありますが、リフォームや新築時に取り入れることで、使い勝手の良いキッチン空間の演出も可能です。
④パントリーを設置
出典:ユーディーホーム公式
キッチン収納を増やす方法として、パントリーの設置も挙げられます。
パントリーとは食品や飲料、使用頻度の低い調理器具などをまとめて収納できる専用のスペースで、まるで小さな食品庫のような作りが特徴です。
パントリーには壁の一部を利用した「壁付けタイプ」や、人が中に入れる「ウォークインタイプ」などの多様な形式があり、キッチンの広さやライフスタイルに合わせてお好みのタイプを選べます。
まとめ買いをする家庭や備蓄品が多い家庭にとって便利で、キッチン周りの雑多なものを一箇所に集約することで、常にすっきりとした快適なキッチン空間を保つことも可能です。
⑤昇降式の吊り戸棚の導入
出典:DAYDO公式
昇降式の吊り戸棚の導入は、高い位置にある吊り戸棚を手の届く高さまで降ろせる機能的な収納システムです。
通常の吊り戸棚では取り出しにくい高所の収納問題を解決し、安全で使いやすい収納空間を実現できます。
電動式なら軽い操作で昇降でき、手動式でも比較的簡単に操作可能です。
高齢者や身長の低い方でも安心して使用できるうえに、収納容量を犠牲にすることなく利便性を大幅に向上させられます。
既存の吊り戸棚を交換する形での導入も可能で、スムーズな導入、利用ができるのもメリットです。
⑥壁面にニッチ収納を作る
壁面にニッチ収納を作るのは、壁の厚みを利用してくぼみを作って収納スペースを確保する方法です。
調味料や小物類を整理して収納でき、壁面から突出しないため空間を圧迫せずスッキリとした見た目を保てます。
タイルやガラス棚板を組み合わせればおしゃれなディスプレイ収納としても機能し、キッチンのデザイン性を高めることも可能です。
一方で導入においては壁の構造や配管、配線の位置を確認する必要があり、構造壁の場合は設置が困難な場合もあるため、専門業者による事前調査と適切な施工が重要になります。
⑦市販のラックやDIY棚を追加する
キッチン収納を手軽に増やす方法として、市販のラックやDIY棚の追加があります。
この方法では、既存の空間に合わせたサイズやデザインを選べるため、デッドスペースの有効活用が可能です。
具体的にはシンク下やコンロ横の隙間、冷蔵庫と壁の間など、わずかな空間にもスリムなラックを設置することで、調味料や保存容器、ラップなどを効率よく収納できます。
DIYであれば、自分の好きな素材や色でオリジナルの棚を作ることもでき、サイズもミリ単位で調整できるため、既製品では実現できない「ぴったり」の収納を実現可能です。
このような観点からも、市販のラックやDIY棚の追加は費用を抑えながら、収納量をアップさせたい場合に最適な方法といえます。
キッチン収納の増設ならRESIAにおまかせ!
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株式会社RESIAは、お客様のライフスタイルやキッチンの状況を丁寧にヒアリングし、デッドスペースの徹底活用はもちろん、動線まで考慮した機能的で美しい収納プランを実現してくれます。
既製品の組み合わせだけでなく、造作家具によるオーダーメイド収納も可能なので、既存のキッチンに完璧にフィットする、世界に一つだけの収納スペースの実現も可能です。
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キッチン収納の増設により、快適で利用しやすい空間を演出したい方はぜひご利用ください。
キッチンの増設術7選

キッチンの具体的な増設術として挙げられるのは以下の7つの方法です。
①LDKの一体化によるスペース拡
②隣接する部屋を取り込む
③デッドスペースを有効活用する
④作業スペースや収納を拡充する
⑤サブキッチンを設置
⑥外部空間と連携させる
⑦導線を見直して効率化を図る
自宅のキッチンに最適な方法を選択して、利便性に富んだ理想の空間を演出しましょう。
下記に神戸市のキッチンリフォームに関連する完全ガイドを掲載するので、該当地区にお住いの方は参考にしてください。

①LDKの一体化によるスペース拡張
LDKの一体化によるスペース拡張は、キッチンとリビング・ダイニングの間にある壁や仕切りを取り払い、一つの大きな空間にすることでキッチンエリアを広げる方法です。
壁を撤去することで開放感が生まれ、キッチンの作業スペースや収納スペースを拡張できます。
導入により家族とのコミュニケーションも取りやすくなり、料理中でも孤立感を感じません。
ただし構造上重要な壁は撤去できない場合があり、換気や臭いの問題、プライバシーの確保についても事前に検討が必要なので、専門業者による構造調査と適切な設計が重要になります。
②隣接する部屋を取り込む
隣接する部屋を取り込む方法は、キッチンに隣接している和室や洋室、廊下などの一部または全部をキッチンスペースに統合して拡張する増設術です。
間仕切り壁を撤去することでキッチンの面積を広げ、作業スペースや収納スペースを増やせます。
使用頻度の低い部屋や狭い部屋を有効活用できるため、家全体の間取りを見直すきっかけにもなります。
一方で構造壁の確認や配管・配線の移設工事が必要になる場合があり、大規模なリフォームとなるため費用も高額になりがちで、事前の綿密な計画と専門業者との相談が不可欠です。
③デッドスペースを有効活用する
キッチンの増設において、デッドスペースの有効活用は非常に重要です。
シンク下やコンロ下の奥まった空間は、引き出し式のラックやスライドトレーを導入することで、奥にしまい込んだものもスムーズに取り出せるようになります。
冷蔵庫や家具とのわずかな隙間には、キャスター付きのスリムワゴンを設置することで、調味料やストック品の効率的な収納も可能です。
さらにマグネット式の収納ツールや吊り下げラックを取り付けることで、調理器具やスパイス類を「見せる収納」として活用しながら、作業効率も向上できます。
④作業スペースや収納を拡充する
作業スペースや収納を拡充する方法としては、シンクの上にまな板や水切りラックを設置したり、キッチンワゴンやカウンター、補助台などを有効活用する点も挙げられます。
収納面では冷蔵庫やシンク下、引き出しの奥などのデッドスペースにスリムなラックやスタッキング台を設置するのも効果的です。
必要な時だけ広げられる折りたたみ式やスライド式の作業台を取り入れると、普段はすっきりと片付き、作業時には十分なスペースを確保できます。
⑤サブキッチンを設置
サブキッチンを設置する方法は、メインキッチンとは別に補助的な調理スペースを新たに作る増設術です。
パントリーや洗面所、リビングの一角などにミニキッチンを設置することにより、簡単な調理や下ごしらえや飲み物の準備などを分散して行えます。
来客時や家族が多い場合に調理作業を効率化でき、メインキッチンの負担を軽減できるのもメリットです。
冷蔵庫やシンク、コンロなどをコンパクトにまとめたユニットタイプなら比較的簡単に設置できるため、配管や電気工事は必要ですが大規模なリフォームに比べて費用を抑えられます。
用途的に考えると、サブキッチンの設置は二世帯住宅や料理好きの家庭に有効な方法です。
⑥外部空間と連携させる
キッチンの増設において外部空間との連携は、広さの確保以上の価値をもたらします。
大きな窓やスライディングドアを設置することで、テラスや庭とキッチンが一体化した開放的な空間を生みだすことも可能です。
このような施工により自然光がたっぷり差し込み、明るく風通しの良いキッチンで料理を楽しめます。
バーベキューやガーデンパーティーの際には、料理の運搬がスムーズになり、内外をシームレスに行き来できるため、より豊かな食体験も可能です。
さらに、外部に簡易的なシンクや調理スペースを設けることで、屋外での本格的な料理も楽しめるようになり、キッチンの利用シーンが広がります。
⑦動線を見直して効率化を図る
動線を見直して効率化を図る方法は、キッチン内での移動経路や作業の流れを最適化してスペースを有効活用する増設術です。
シンクやコンロ、冷蔵庫を結ぶワークトライアングルを見直し、無駄な動きを減らすことで実質的な作業効率を向上させます。
調理手順に合わせた収納の配置の変更や、頻繁に使用するアイテムを手の届きやすい場所に配置したりすることで、限られたスペースでもストレスなく料理できます。
加えて通路幅を適切に確保し、複数人で作業する際の動線を整理することで、物理的なスペース拡張と同等の効果を得られる、費用対効果の高い方法です。
キッチン収納の増設の費用

キッチン収納の増設の費用は、増設する内容によって費用が異なります。
内容ごとの費用相場は以下の7項目です。
・キッチン背面収納のリフォームの費用
・カップボード(食器棚)設置の費用
・壁面収納(ユニット家具)の設置の費用
・造作家具による壁面収納の費用
・キッチン収納全体のリフォームの費用
・パントリー新設(壁付け)の費用
・パントリー新設(ウォークインタイプ)の費用
工事内容ごとの相場を把握し、自宅に最適なキッチン収納を増設しましょう。
キッチン背面収納のリフォームの費用
キッチン背面収納のリフォーム費用は、選択する収納タイプや施工範囲によって大きく変動します。
既製品のカップボードなら20~50万円程度、オーダーメイドの造作収納なら50~100万円以上が相場となります。
壁面全体をリフォームする場合は配線工事や壁面補強も必要になるため、100万円を超えることも珍しくありません。
収納の高さや奥行き、扉の材質や内部の仕切りや引き出しの数によっても費用が変わり、天然木やステンレスなど高級素材を使用すればさらに高額になります。
施工業者によっても価格差があるため、複数社から見積もりを取ることが重要です。
カップボード(食器棚)設置の費用
カップボード(食器棚)設置の費用は、サイズや機能、材質によって幅広い価格帯となります。
スタンダードなタイプなら10~30万円程度、高機能で大容量のものは30~60万円程度が相場です。
天井まで届く大型タイプや引き出し式の収納が多いものは、60万円以上になることもあります。
既製品なら比較的安価に抑えられますが、キッチンのサイズに合わせたセミオーダーやフルオーダーの場合は高額になるケースが多いです。
設置工事費は別途2~5万円程度必要で、配線工事や補強工事が必要な場合はさらに追加費用がかかります。
壁面収納(ユニット家具)の設置の費用
壁面収納(ユニット家具)の設置費用は、収納の規模や構成によって大きく異なります。
基本的なユニットなら15~40万円程度、壁面全体を覆う大型システムなら50万円~120万円程度が一般的です。
モジュール式のユニット家具は組み合わせ次第で価格が変動し、扉の材質や内部の仕切り、引き出しの数によっても費用が変動します。
既製品のユニット家具なら比較的安価ですが、天井の高さや壁面の凹凸に合わせた調整が必要な場合は追加費用が必要です
設置工事費は5~15万円程度で、壁面の補強や配線工事が必要な場合はさらに費用が上乗せされます。
造作家具による壁面収納の費用
造作家具による壁面収納の費用は、完全オーダーメイドのため既製品よりも高額になります。
一般的な壁面収納なら60~150万円程度、天井から床まで全面を覆う大型収納なら150~300万円以上が一般的な相場です。
使用する木材の種類や仕上げ方法、扉の開閉方式、内部の仕切りや引き出しの精密さによって価格が大きく変動します。
高級木材や特殊な塗装を施した場合はさらに高額になり、複雑なデザインや特殊な機能を追加すれば400万円を超えることもあります。
設計費や施工費も含まれるため、事前に詳細な見積もりを取り、予算との兼ね合いを慎重に検討しましょう。
キッチン収納全体のリフォームの費用
キッチン収納全体のリフォーム費用は、工事の規模や選択する収納システムによって大幅に変動します。
基本的な収納の入れ替えなら100~200万円程度、キッチン全体を一新する大規模リフォームなら200~500万円以上が一般的な相場です。
背面収納や吊り戸棚、床下収納やパントリーなどを総合的に見直す場合は300~600万円程度必要で、造作家具を多用したり高級素材を選択すれば800万円を超えることもあります。
配管や電気工事、壁面の補強工事も含まれるため、既存キッチンの状態や建物の構造によっても費用が左右され、事前の詳細調査と複数業者からの事前の見積もり比較が重要です。
パントリー新設(壁付け)の費用
パントリー新設(壁付け)の費用は、サイズや機能によって幅があります。
基本的な壁付けパントリーなら30~80万円程度が相場で、奥行きの浅いコンパクトタイプは比較的低価格で設置できます。
扉の材質や内部の棚板の数、引き出しの有無によって価格が変動し、高機能なものや大容量タイプは100万円を超えるケースも多いです。
既存の壁面を利用するため大規模な構造変更は不要ですが、電気配線や換気設備の追加、壁面の補強工事が必要な場合は別途費用がかかります。
設置場所の条件や選択する収納システムによって最終的な費用が決まるため、事前の現地調査と詳細な見積もりが重要です。
パントリー新設(ウォークインタイプ)の費用
パントリー新設(ウォ―クインタイプ)の費用は、専用の部屋を新設するため高額になります。
基本的なウォークインパントリーなら80~150万円程度、充実した設備を備えた本格的なものは150~300万円以上が相場です。
間仕切り壁の設置や床・天井・壁面の仕上げ工事、照明や換気設備の配線工事、専用扉の取り付けなど多岐にわたる工事が必要になります。
内部の棚や収納システムの充実度、床材や壁材のグレード、温度湿度管理機能の有無によって費用が大きく変動します。
既存の部屋を改修する場合でも構造変更や配管移設が必要な場合があり、建物の構造や立地条件によってはさらに高額になるので、現地調査などを依頼して事前に費用を確認しましょう。
信頼できる業者に依頼してキッチン収納の増設を成功させよう
キッチン収納を増設すれば、快適で利便性の高いキッチン空間が実現し、料理や家事をスムーズにこなせるようになります。
一方でキッチン収納の増設は工事内容によっては高額にもなるため、信頼できる工事業者への依頼が欠かせません。
今後キッチン収納の増設を検討中の方は、本記事を参考に信頼できる工事業者に依頼して、理想的なキッチン収納を増設しましょう。
快適で実用性の高いキッチン空間を実現するためにも、地域密着型で親切、丁寧なサービスを提供する安心の工事業者、株式会社RESIAに依頼してキッチン収納の増設を成功させてください。