フローリングの張替えは、住まいの印象を大きく変える効果的なリフォームです。
古くなった床材を新しくすることで、お部屋全体が明るく清潔な印象に生まれ変わり、快適な住環境を手に入れられます。
一方で、「いつ張替えればいいの?」「DIYでもできるの?」「費用はどのくらいかかるの?」といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フローリング張替えの基本から実践的な方法や費用相場まで、お得な情報を網羅的にお伝えします。
20畳の実例も交えながら、フローリング張替えプロジェクトを成功に導くポイントを詳しく解説するので参考にしてください。
フローリング張替えとは?
出典:ロイヤルホームセンター公式チャンネル
フローリング張替えとは、既存の床材を撤去して新しいフローリング材に交換するリフォーム工事です。
主に劣化や損傷が進んだ床材を新品に交換することにより、住まいの美観と機能性を回復させることを目的としています。
主な張替え方法として、既存の床材の上に新しい材料を重ね張りする「上張り工法」や、古い床材を完全に撤去してから施工する「張替え工法」などが挙げられます。
床材の種類も複合フローリングから無垢材まで幅広く選択でき、部屋の用途や予算、デザイン性に応じて最適な材料を選択することも可能です。
下記にフローリングの張替えとの関連性も深い、バリアフリーリフォームに関する記事を掲載するので参考にしてください。

フローリングの張替えの6つのタイミング

フローリングの張替えのタイミングとして挙げられるのは以下の6つの項目です。
①床材の劣化が目立つ時
②床材の耐用年数を超えた時
③家族構成やライフスタイルが変化した時
④インテリアや壁紙をリフォームした時
⑤床下に異常が見つかった時
⑤床鳴りや軋み・たわみがある時
自宅のフローリングを細かくチェックし、異常があれば早めの張替えを検討しましょう。
下記にフローリングの張替えも含む、内装リフォームの基礎知識や成功のポイントを紹介した記事を掲載するので参考にしてください。

①床材の劣化が目立つ時
フローリングの表面に深い傷やへこみ、色褪せや変色などの劣化が目立つようになったら、張替えを検討するタイミングです。
特に家具の跡が残ったり、ペットの爪痕や子供のおもちゃによる傷が多い場合は、見た目の美観が大きく損なわれます。
水濡れによるシミや反り、表面の塗装が剥がれてザラザラした手触りになることも劣化の典型的なサインです。
これらの症状は清掃やワックスがけでは改善が困難で、放置すると床材の構造自体にも影響を及ぼす可能性があります。
日常生活で床の劣化が気になり始めたら、早めの張替えで快適な住環境を維持しましょう。
②床材の耐用年数を超えた時
フローリング材には種類によって異なる耐用年数があり、この期間を過ぎると性能が低下するため、張替えを検討しなければいけません。
複合フローリングの耐用年数は一般的に15~20年、無垢フローリングは適切にメンテナンスすれば30年以上も使用可能とされています。
耐用年数を超えた床材は表面の保護層が劣化し、湿気や汚れに対する抵抗力が大幅に低下します。
加えて接着剤の劣化により床鳴りや浮きが発生しやすくなり、見た目に問題がなくても構造的な不安定さが生じる可能性も高いです。
長期間使用している床材は、予防的なメンテナンスとして耐用年数を目安に張替えを計画することで、突然の大規模な補修も避けられます。
家族構成やライフスタイルが変化した時
結婚や出産、子供の独立、高齢化など家族構成の変化に伴って床材に求められる機能や性能も変わるため、フローリング張替えを検討するタイミングとなります。
小さな子供がいる家庭では、転倒時の安全性やお手入れのしやすさを重視したクッション性のある床材が最適です。
一方高齢者がいる場合は、滑りにくく段差のないバリアフリー対応の床材が必要です。
ペットを飼い始めた際は、爪による傷や汚れに強い耐久性の高い材質への変更を検討しましょう。
在宅ワークの普及により書斎や作業スペースを設ける場合も、防音性や歩行感の良い床材への張替えで快適な環境を実現できます。
このようなライフスタイルに合わせた床材選択により、安全で快適な住空間を作ることが可能です。
③インテリアや壁紙をリフォームした時
壁紙の張替えや内装リフォームをした際は、フローリングも同時に張替えることで統一感のある美しい空間を実現できます。
新しい壁紙やインテリアデザインに対して、既存の床材が色調や質感で調和しない場合、部屋全体のバランスが崩れてしまいます。
特に明るい色調の壁紙に変更した場合、古い暗色系の床材では重い印象を与えがちです。
モダンなインテリアスタイルには光沢のある床材、ナチュラルテイストには無垢材など、デザインコンセプトに合わせた床材の選択により、快適な住空間を創作できます。
加えてリフォーム工事を一度に行うことにより、工事期間の短縮や費用削減も期待できるため、住まい全体の価値向上と快適性の向上を同時に実現することも可能です。
④床下に異常が見つかった時
定期点検やほかの工事で床下に異常が発見された場合、安全性確保のため速やかなフローリング張替えが必要です。
異常の原因として、シロアリ被害による床下構造材の食害や湿気による根太や大引きの腐食、配管からの水漏れによる下地材の劣化などが挙げられます。
これらの問題を放置すれば、床の強度低下や建物全体の構造に影響を及ぼす可能性があるので、早めの対応が欠かせません。
床下の異常を修復するには、まずフローリング材を撤去して下地工事を行う必要があるため、この機会に床材も新しく張替えることが効率的です。
加えて防湿対策や断熱材の追加など、床下環境の改善も同時に実施しましょう。
⑤床鳴りや軋み・たわみがある時
歩行時に床鳴りや軋み音が発生したり、床面にたわみを感じる場合は、床材と下地の固定が不十分になっているサインです。
これらの症状は主に接着剤の劣化や釘の緩み、下地材の変形によって発生します。
特に築年数が経過した住宅では、湿度変化による木材の伸縮で接合部分にズレが生じ、摩擦音として現れるケースが多いです。
床のたわみがあれば、下地の強度不足や根太が劣化している可能性も高く、放置すると床材の割れや破損につながりかねません。
これらの症状は生活音として近隣への迷惑にもなるため、早期の張替えがおすすめです。
加えて張替え工事においては、下地の補強も同時に行うことで静かで安定した床を実現し、長期間快適に使用できます。
フローリング張替えならRESIAがおすすめ!
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打ち合わせから施工、そしてアフターフォローに至るまで、全てを自社で手掛けるため、お客様の細かな要望にも柔軟に対応し、ライフスタイルに合わせた最適な床材を提案してくれます。
無垢材から複合フローリングまで幅広い選択肢の中から、お客様に寄り添った最適なプランを提案し、理想の住空間を実現してくれるのでぜひご利用ください。
DIYでのフローリングの張替え方
出典:コメリ公式チャンネル
自分で工事する「DIY」でも、下記の手順でフローリングの張替えは可能です。
①古い床材や畳を丁寧に剥がす
②下地の状態を確認・整える
③部屋の広さや形状に合わせてフローリング材をカット
④フローリング材を壁際から並べる
⑤木工用ボンドとフロア釘で固定する
⑥最終列はサイズ調整してはめ込む
⑦仕上げと掃除をする
正しい手順を把握し、自宅の雰囲気にマッチした床材に張替えてください。
①古い床材や畳を丁寧に剥がす
DIYでフローリング張替えをする際の古い床材や畳の撤去作業は、慎重かつ丁寧な手順で行いましょう。
最初に作業前に家具や荷物を完全に移動させ、畳の場合は隅から少しずつ持ち上げて取り外します。
既存のフローリングを剥がす際は、釘やビスの位置を確認しながら専用工具を使用して一枚ずつ慎重に取り外していきます。
下地材や接着剤の残留物もスクレーパーで丁寧に除去し、床面を平滑に整えることが新しいフローリング材の美しい仕上がりと、長期間に及ぶ耐久性を確保するための重要なポイントです。
撤去した材料は分別し、適切に処分するのも忘れないようにしましょう。
②下地の状態を確認・整える
DIYでフローリング張替えをする際の下地確認と整備は、仕上がりの品質を左右する重要な工程です。
まず下地の水平度を水準器で測定し、凹凸や傾斜がないかを細かくチェックします。
下地に凹凸があれば自己流平材やパテを使用して平滑に修正し、完全に乾燥させたうえで下地材の強度を確認し、腐食や損傷がある部分は補修または交換しましょう。
湿気対策として防湿シートの敷設も検討し、既存の釘やビスが突出していないかも入念に点検します。
これらの準備作業を怠ると、新しいフローリング材にきしみや浮き、反りなどの問題が生じる可能性があるため、時間をかけて丁寧に行わなければいけません。
③部屋の広さや形状に合わせてフローリング材をカット
DIYでフローリングを張り替える際、部屋の広さや複雑な形状に合わせてフローリング材を正確にカットする工程は、仕上がりの美しさに直結します。
壁の凹凸や柱の出っ張り、ドア枠周りなど、直線ではない部分に差し掛かる場合は特に慎重な採寸とカットが欠かせません。
フローリング材の裏面に正確な線を引く「墨付け」という作業で、壁との間に数ミリのクリアランスを考慮し、その後に引いた線に沿って丸ノコやジグソーなどの電動工具を使って丁寧にカットします。
電動工具の扱いに不慣れな場合は、練習してから本番に臨むのがおすすめです。
この工程における正確なカットが、隙間なくきれいにフローリングを敷き詰めるための鍵となり、全体の仕上がりを大きく左右するので注意しましょう。
④フローリング材を壁際から並べる
フローリング材を壁際から並べる方法は、DIYでの張替えにおいて最も基本的なアプローチです。
まず部屋の最も長い壁に対して直角になるよう材料の向きを決定し、壁から10~15mm程度の隙間を空けて最初の1列目を設置します。
この隙間は木材の膨張収縮に対応するための重要な調整代で、1列目が真っ直ぐ設置できれば後の作業が格段に楽になるため、水平器を使って慎重に調整しましょう。
2列目以降は前の列にはめ込むように順次並べていき、部屋の形状に合わせて端部をカットしながら進めます。
⑤木工用ボンドとフロア釘で固定する
フローリング材を壁際から並べた後は、木工用ボンドとフロア釘で材料を固定します。
下地に木工用ボンドを適量塗布してフローリング材を密着させ、ボンドが乾く前にフロア釘を斜め45度の角度で打ち込み、釘頭を木材表面より少し沈めるように仕上げます。
このような二重固定により、歩行時のきしみや浮きを効果的に防ぐことが可能です。
釘の間隔は30~40cm程度が適切で、壁際や継ぎ目部分は特に丁寧に固定しましょう。
作業時はボンドの乾燥時間を考慮して一度に広範囲を施工せず、確実に固定できる範囲まで進めることにより、美しい仕上がりが期待できます。
⑥最終列はサイズ調整してはめ込む
最終列のフローリング材の施工は、部屋の形状に合わせた精密なサイズ調整が必要な重要な工程です。
壁との隙間を考慮して必要な幅を正確に測定し、フローリング材に印をつけます。
カットする際は丸ノコやジグソーを使用し、切断面が壁側になるよう材料の向きに注意しましょう。
幅が狭くなった材料は取り扱いが困難になるため、引っ掛け工具やバールを活用してはめ込み作業をします。
最終列はほかの列と異なり、上から押し込むようにして溝にはめる必要があるので、力加減を調整しながら慎重に作業しなければいけません。
仕上げに壁際の隙間を巾木で覆い、美しい見た目と機能性を両立させることで、DIYフローリング張替えが完成します。
⑦仕上げと掃除をする
フローリング張替えの仕上げと掃除は、作業の最終段階として品質を左右する重要な工程です。
施工中に付着した木工用ボンドや汚れを湿らせた布で丁寧に拭き取り、釘穴があれば木工用パテで埋めて表面を平滑に仕上げます。
壁際の隙間には巾木や見切り材を取り付けて美観を整え、必要に応じてコーキング材で隙間を埋めます。
その後に掃除機で木くずやほこりを徹底的に除去し、フローリング専用クリーナーで全体を清掃しましょう。
最後に換気を十分に行い、ボンドや接着剤の臭いを排出させます。
仕上げ作業を丁寧に行うことで、プロ並みの美しい仕上がりとなり、長期間にわたって快適に使用できるフローリングの施工が可能です。
20畳でのフローリング張替えの費用

日本の住宅におけるLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の平均的な広さである、20畳程度のフローリングの張替えの費用は、施工内容によって以下の4点に分類されます。
・複合フローリングの張替えの費用
・無垢フローリングの張替えの費用
・畳からフローリングへの張替えの費用
・カーペットやクッションからの張替えの費用
施工内容ごとの費用を確認し、自宅のフローリング張替え時の参考にしてください。
複合フローリングの張替えの費用
20畳の複合フローリング張替え費用は、材料費と工事費を合わせて約15~40万円程度が相場となります。
複合フローリング材自体は1平方メートルあたり3,000~8,000円程度で、20畳(約33平方メートル)では10~26万円程度です。
この金額に1平方メートルあたり1,500~4,000円程度の施工費が加算され、既存フローリングの撤去費用や下地調整費用も別途必要になります。
選択する材料のグレードや厚み、表面仕上げの種類によって価格は大きく変動し、防音性能や耐水性などの機能性を重視した高級品を選ぶと費用が高くなる可能性が高いです。
施工業者や地域によっても価格差があるため、複数の業者から見積もりを取得して比較しましょう。
無垢フローリングの張替えの費用
20畳の無垢フローリング張替え費用は、材料費と工事費を合わせて約25~70万円程度が相場となります。
無垢フローリング材は1平方メートルあたり5,000円~15,000円程度で、20畳(約33平方メートル)では材料費だけで16~50万円程度となります。
この金額に1平方メートルあたり2,000~5,000円程度の施工費が加算され、既存フローリングの撤去費用や下地調整費用も別途必要です。
使用する木材の種類によって価格は大きく変動し、オークやチークなどの高級材を選ぶと費用は大幅に上昇します。
加えて無垢材は、複合フローリングと比較して施工技術が必要で工事費も高くなる傾向があるため、経験豊富な専門業者への依頼が欠かせません。
畳からフローリングへの張替えの費用
20畳の畳からフローリングへの張替え費用は、約30~80万円程度が相場となります。
既存畳の撤去処分費用が1畳あたり3,000~5,000円程度で、20畳では6~10万円程度の費用が必要です。
畳下の根太や床板の状態によっては下地補強工事が必要で、約5~15万円程度追加されます。
フローリング材は複合材で1平方メートルあたり3,000~8,000円、無垢材では5,000円~15,000円程度で、20畳分では10~50万円程度です。
施工費は下地調整を含めて1平方メートルあたり3,000~6000円程度となり、段差調整や巾木の交換費用も別途必要になります。
和室特有の構造調整が必要な場合は追加費用が発生するため、事前に詳細な現地調査をしましょう。
カーペットやクッションからの張替えの費用
20畳のカーペットやクッションフロアからフローリングへの張替え費用は幅広く、約20~60万円程度が相場となります。
既存材の撤去処分費用は比較的安価で、1平方メートルあたり500~1,000円程度、20畳では約17,000~33,000円程度です。
下地の状態確認と調整が重要で、コンクリート直貼りの場合は防湿処理や遮音対策が必要となり、5~15万円程度の追加費用がかかります。
フローリング材は複合材で10~26万円、無垢材では16~50万円程度です。
施工費は下地処理を含めて1平方メートルあたり2,000~4,000円程度で、全体では7~13万円程度となります。
マンションの場合は管理規約による遮音等級の制約があるため、適合する材料選択が費用に大きく影響するのが現状です。
フローリング張替えで安心できる住環境を手に入れよう
フローリングを張替えれば自宅の雰囲気も変わり、気分をリフレッシュして日常生活を楽しめます。
一方でフローリングの張替えは材料や施工方法、施工業者によってもコストや仕上がりが変動するので、信頼性の高い工事業者に依頼して快適で安心できる住環境を手に入れてください。
中でも地域密着型でユーザーファーストなサービスを提供する工事業者、株式会社RESIAに依頼すれば、最適なフローリング張替えを実現してくれるのでおすすめです。