温水洗浄便座とは?故障原因や修理方法、症状別対象法ガイドも紹介!

温水洗浄便座とは?故障原因や修理方法、症状別対象法ガイドも紹介!

現代の日本の家庭において、温水洗浄便座(ウオッシュレット)は生活に欠かせない設備の1つとなっています。

快適な使用感と衛生面でのメリットから、多くの家庭で導入されていますが、精密な電子機器であるため、故障やトラブルが発生することも珍しくありません。

「急に電源が入らなくなった」「温水が出ない」「水漏れが発生した」など、温水洗浄便座の不具合は日常生活に支障をきたしますが、故障の原因や症状を正しく理解して適切な対処法を知っていれば、自分で解決できるケースも多いです。

本記事では、温水洗浄便座の基本的な仕組みから、よくある故障原因、症状別の具体的な対処法まで、トラブル解決に必要な情報を網羅的に解説します。

修理業者に依頼する前に試せる対処法から、専門業者への依頼が必要な症状の見極め方まで、実践的なガイドとしてお役立てください。

目次

温水洗浄便座とは?

出典:パナソニック公式

温水洗浄便座は便座に温水洗浄機能を搭載した衛生設備で、日本で開発されて世界に広がった画期的な製品です。

1980年代にTOTOが「ウォシュレット」として商品化して以来、国内の普及率は80%を超えており、現在では日本の住宅設備として欠かせない存在となっています。

基本的な仕組みは、便座内に設置されたタンクで水を温め、ノズルから適温の温水を噴射して洗浄する構造です。

温水温度や水圧の調整、ノズルの位置調整などの機能に加え、近年では便座暖房や温風乾燥、脱臭機能や自動開閉機能などの多彩な機能を搭載したモデルも登場しています。

操作はリモコンや本体のボタンで行い、センサーによる自動制御機能も一般的です。

これらの高機能化により快適性と衛生性が大幅に向上し、現代の快適な生活を支える重要な設備として定着しています。

参考文献:一般社団法人日本レストルーム工業会「トイレナビ

下記に温水洗浄便座の交換も含めた、トイレ交換DIYの方法を解説した記事を掲載するので併せて参考にしてください。

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温水洗浄便座の故障原因

温水洗浄便座の故障原因

温水洗浄便座の故障原因として挙げられるのは以下の7点です。

・電源や電気系統の不具合
・水漏れや配管トラブル
・ノズルの詰まりや汚れ
・温水ヒーターの故障
・センサーの誤作動
・リモコン操作やパネルの不具合
・経年劣化による部品故障

温水洗浄便座の故障の原因を正確に把握し、故障時には適切に対処しましょう。

下記に温水洗浄便座とも関連する、トイレリフォームや最新トレンドを紹介した記事を掲載するので参考にしてください。

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電源や電気系統の不具合

温水洗浄便座の電源や電気系統の不具合は、故障原因の中でも特に頻繁に発生するトラブルの1つです。

最も多いのは電源プラグの接触不良や、分電盤のブレーカーが落ちている状態で、これらは比較的簡単に確認できます。

内部的な原因としては、制御基板の経年劣化による故障が挙げられます。

温水洗浄便座は湿度の高い環境で使用されるため、基板上の電子部品が湿気や温度変化の影響を受けやすく、長期間の使用により接触不良やショートが発生するケースが多いです。

電源回路のヒューズ切れや、各機能を制御する電子回路の異常も電気系統トラブルの原因となります。

加えてアース線の接続不良や配線の劣化、電圧の不安定なども動作不良を引き起こす要因です。

これらの電気系統の問題は素人による修理が困難で危険を伴うため、専門業者による点検や修理を依頼しましょう。

水漏れや配管トラブル

温水洗浄便座の水漏れや配管トラブルは、設置環境や使用年数と密接に関係した故障原因です。

最も一般的なのは給水ホースや接続部分からの水漏れで、これらの部品は常に水圧がかかっているため、ゴムパッキンの劣化や接続部の緩みにより漏水が発生しやすくなります。

内部配管では、温水タンク内の配管や弁類の故障が主な原因です。

特に温水を循環させるための内部配管は、温度変化による膨張収縮を繰り返すため、継手部分にひび割れが生じたり、シール材が劣化したりすることがあります。

水質の影響による故障も多く、硬水地域では配管内にカルキが蓄積し、流路を狭めたり弁の動作を阻害するケースも多いです。

加えて止水弁の故障や逆流防止弁の不具合も配管トラブルの要因となっています。

これらの問題は単純な部品交換で解決できるものから、本体内部の大規模な修理が必要なものまで幅広く、適切な診断と対処が重要となります。

ノズルの詰まりや汚れ

温水洗浄便座のノズルの詰まりや汚れは、日常的な使用により蓄積する汚れが主な原因となる故障です。

ノズル先端部分には水垢やカルキ、石鹸カスなどが付着しやすく、これらの汚れが徐々に堆積することで水の噴射力が弱くなったり、噴射方向がずれたりする問題が発生します。

特に硬水地域では、水道水に含まれるミネラル成分がノズル内部に結晶化して蓄積し、完全に水路を塞いでしまうケースも珍しくありません。

ノズルの収納部分に汚れや異物が入り込むことで、ノズルの出し入れがスムーズに行われなくなる機械的なトラブルも発生します。

さらに定期的な清掃を怠ることで細菌やカビが繁殖し、衛生面での問題も生じます。

ノズルの自動洗浄機能が付いている機種でも完全に汚れを除去できるわけではないため、手動での定期清掃が必要です。

これらの問題は比較的軽微な症状から始まることが多く、早期の対処により深刻な故障を防げます。

温水ヒーターの故障

温水洗浄便座の温水ヒーターの故障は、快適な使用に直接影響する重要なトラブルです。

最も一般的な原因は、ヒーター素子の経年劣化による断線や性能低下で、長期間の使用により発熱体が劣化し、適切な温度まで水を加熱できなくなります。

水質による影響も温水洗浄便座の故障の要因で、硬水地域ではヒーター周辺にカルキや水垢が蓄積し、熱効率が低下します。

このような症状により設定温度に達するまでの時間が延びたり、十分な温水温度が得られなくなるケースも多いです。

さらにサーモスタットや温度センサーが故障し、ヒーターの制御が適切に行われずに温水が出ない、もしくは異常に熱くなるなどの症状も現れます。

電気系統の不具合によるヒーターへの電力供給回路の異常や、制御基板の故障により、ヒーター自体に問題がなくても正常に動作しない場合があります。

これらの故障は専門的な診断や修理が必要なので、専門業者による部品交換が必要になる場合が多いです。

センサーの誤作動

温水洗浄便座のセンサーの誤作動は、自動機能の普及に伴い増加している故障原因です。

最も多いのは着座センサーの不具合で、便座に座っていないのに機能が作動したり、逆に座っているのに反応しないなどの症状が発生します。

この症状は主にセンサー部分の汚れや水滴の付着、経年劣化による感度の変化が原因です。

人感センサーの誤作動も頻繁に報告されており、ペットの動きや室内の温度変化、照明の影響により意図しない動作が起こることがあります。

特に赤外線センサーは、暖房器具やエアコンの風、直射日光などの熱源にも反応して誤作動するケースが多いです。

センサーの校正ズレや制御回路の異常により、正常な信号を受信していても適切な判断ができなくなるケースも見られます。

加えて湿度の高い環境での使用でセンサー内部に結露が発生し、電気的な不具合を引き起こすことも珍しくありません。

これらの問題は清掃や設定調整で改善できる場合もありますが、センサー部品の交換が必要になることもあります。

リモコンや操作パネルの不具合

温水洗浄便座のリモコンや操作パネルの不具合は、日常的な使用頻度の高さと環境要因が複合的に作用して発生する故障です。

最も一般的なのはボタンの接触不良で、長期間の使用により内部のスイッチ部品が劣化して押しても反応しない、複数回押さないと動作しないなどの症状が現れます。

リモコンの場合、電池切れや電池の液漏れによる回路の腐食が主要な原因となります。

トイレという高湿度環境での使用によりリモコン内部に湿気が侵入し、電子回路に悪影響を与えることも少なくありません。

操作パネルでは、表面の汚れや水滴により誤動作が発生したり、液晶画面の表示不良が発生するケースも多いです。

加えて本体との無線通信に不具合が生じるケースも多く、電波干渉や受信部の故障により、リモコンの信号が正しく伝達されないケースも多く見受けられます。

これらの不具合は操作性に影響するため、快適な使用のためには適切なメンテナンスと必要に応じた部品交換が重要です。

経年劣化による部品故障

温水洗浄便座の経年劣化による部品故障は、使用年数の経過とともに避けられない現象です。

一般的に温水洗浄便座の耐用年数は10年から15年程度とされており、この期間を過ぎると各部品の劣化が顕著に現れます。

最も影響を受けやすいのはゴム製のパッキンやシール材で、これらは常に水圧や温度変化にさらされているため、弾力性を失い硬化したりひび割れたりすることで水漏れの原因となります。

加えてプラスチック製の部品も、紫外線や温度変化により変色や劣化が進行して破損するケースが多いです。

電子部品においても、制御基板上のコンデンサーや抵抗器などが経年により特性が変化し、正常な動作を阻害する場合があります。

モーターやポンプなどの駆動部品も、長期間の使用により軸受けの摩耗や潤滑不良が発生し、異音や動作不良を引き起こします。

これらの経年劣化は段階的に進行するため、定期的な点検により早期発見し、計画的な部品交換を行うことで製品寿命を延ばすことが可能です。

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温水洗浄便座の症状別対処法ガイド

温水洗浄便座の症状別対処法ガイド

温水洗浄便座の主なトラブルの症状には、以下の7つが挙げられます。

・電源が入らない場合
・温水が出ない・ぬるい場合
・ノズルから水が出ない場合
・水漏れが発生した場合
・センサーが反応しない場合
・リモコンが効かない場合
・異音・振動がする場合

温水洗浄便座の症状別の正しい対処法を把握し、トラブルにも的確に対応しましょう。

電源が入らない場合

温水洗浄便座の電源が入らない場合はプラグを一度抜いて再度差し直すなど、電源プラグがコンセントにしっかりと差し込まれているか確認しましょう。

次にコンセント自体に問題がないかほかの電気機器で確認し、便座本体の電源ボタンが正しく押されているか、リモコンの電池切れの可能性もチェックします。

このように対処しても改善されない場合は内部の故障が考えられるため、メーカーのサポートセンターに連絡しましょう。

温水が出ない・ぬるい場合

温水洗浄便座の温水が出ない・ぬるい場合は、リモコンで温度を適切に設定し直すことで解決する場合があるので、最初に温度設定を確認しましょう。

次に温水タンクの容量不足が考えられるため、連続使用を避けて数分間待ってから再度試します。

加えて給水フィルターが詰まっている可能性もあるため、詰まりがないか確認したうえで定期的な清掃も心がけましょう。

冬場は水温の関係により通常より温まりにくくなるので、その点も把握したうえで故障の可能性がないか確認します。

これらの対処法を試しても改善されない場合は、温水ヒーターの故障が疑われるため、専門業者に点検を依頼しましょう。

ノズルから水が出ない場合

温水洗浄便座のノズルから水が出ない場合は、ノズルの根元にある止水栓が閉じていると水が供給されないので、開いているか確認しましょう。

次にノズルの詰まりも考えられるため、ノズル清掃機能を使用して汚れを除去します。

手動でノズルを引き出して歯ブラシなどで優しく清掃するのもおすすめです。

加えて給水フィルターが詰まっている可能性もあるため、詰まりがないか確認し、定期的な清掃を徹底しましょう。

念のために、水圧設定が最低になっていないかも確認しなければいけません。

これらの対処法を試しても水が出ない場合は、内部の配管トラブルや部品の故障が考えられるため、メーカーサポートへの連絡がおすすめです。

水漏れが発生した場合

温水洗浄便座のノズルから水漏れが発生した場合は、まず止水栓を閉めて水の供給を止めましょう。

ノズルのシール部分に汚れが付着すると、密閉性が損なわれ水漏れの原因となるので、ノズル周辺の汚れや異物を清掃します。

加えてノズルが正しい位置に収納されているか確認し、手動で押し込むのも有効な対処法です。

給水圧が高すぎる場合も水漏れの原因となるため、水圧調整も確認しなければいけません。

これらの対処を行っても水漏れが続く場合は、ノズル内部のパッキンやバルブの劣化が考えられるため、専門業者による修理が必要です。

センサーが反応しない場合

温水洗浄便座のセンサーが反応しない場合は、センサーレンズに汚れや水滴が付着していると正常に動作しないので、最初にセンサー部分の汚れを確認して柔らかい布で優しく清拭しましょう。

次にセンサーの感度設定を確認し、適切なレベルに調整します。

センサーの前に障害物がないか、便座カバーが正しく閉まっているかも確認が必要です。

蛍光灯などの強い光がセンサーに当たっていると誤動作する場合も多く、電源を一度切って再起動することで改善される場合もあります。

このような対処をしてもセンサーが反応しない場合は、センサー本体の故障が考えられるため、メーカーに修理依頼しましょう。

リモコンが効かない場合

温水洗浄便座のリモコンが効かない場合は、電池を新しいものに交換することで解決する場合があるので、最初に電池切れを確認しましょう。

次にリモコンと便座本体の間に障害物がないか確認し、適切な距離から操作します。

リモコンの送信部や便座の受信部が汚れていると信号が届かないため、柔らかい布で清拭します。

リモコンのボタンが正しく押されているか、故障していないかも確認したうえで、便座本体の電源が入っているかも再確認しましょう。

これらの対処法を試してもリモコンが効かない場合は、リモコン本体の故障または便座の受信部の不具合が考えられるため、メーカーサポートに連絡して修理を依頼するのがおすすめです。

異音・振動がする場合

温水洗浄便座で異音や振動が発生する場合は、便座が便器にしっかり固定されているか、取り付けボルトが緩んでいないかなど、便座の設置状態を確認しましょう。

水圧が高すぎると配管内で異音が発生することがあるため、水圧調整も確認しなければいけません。

給水フィルターが詰まっていると水の流れが悪くなり振動の原因となるため、定期的な清掃が必要です。

ノズル動作時の異音は、ノズル周辺の汚れや異物が原因の場合があるため、便座内部に異物が入っていないか確認して清掃しましょう。

これらの対処法を試しても異音や振動が続く場合は、内部部品の劣化や故障が考えられるため、安全のためメーカーへの点検依頼が必要です。

温水洗浄便座の故障は正しい手順で修理しよう

温水洗浄便座の設置により快適で使いやすいトイレ空間が演出され、トイレがリラックスできるスペースに変わります。

一方で温水洗浄便座は精密な機械であるため故障やトラブルも多く、誤った手順で対処して利用できなくなるケースも少なくありません。

そのような事態を防ぐためにも、温水洗浄便座が故障した際には本記事を参考にして正しい手順でトラブル対応や修理をしてください。

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