住宅の外壁や屋根の塗装時期が近づいてきたとき、「外壁だけ先に塗装しようか」「屋根は来年でもいいかな」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで、別々の工事に比べて20~30万円もの費用削減が可能です。
各自治体では外壁塗装・屋根塗装に対する助成金制度も充実しており、うまく活用すれば工事費用をさらに抑えられます。
本記事では、外壁塗装・屋根塗装の同時工事がお得な理由や具体的な費用相場、活用できる助成金制度について詳しく解説します。
本記事を参考に賢いリフォーム計画を立て、理想の住まいを実現しましょう。
外壁塗装・屋根塗装の同時工事とは

外壁塗装・屋根塗装の同時工事とは、住宅の外壁と屋根の塗装メンテナンスを同じタイミングで実施する工法です。
通常、外壁と屋根はそれぞれ10年から15年程度の周期で塗り替えが必要となりますが、築年数や劣化状況によってはほぼ同時期にメンテナンス時期を迎えるケースもあります。
同時工事では、足場設置から塗装作業、仕上げまでの工程が1つのプロジェクトとして進行するため、効率的でコストを抑えたメンテナンスが可能です。
特に足場代の一本化による大幅な費用削減が可能で、工期短縮や手続きの簡素化といったメリットも得られる現代的なリフォーム手法として注目されています。
下記に屋根塗装の必要性や判断基準を解説した記事を掲載するので、外壁塗装との同時工事の参考にしてください。

外壁塗装・屋根塗装の同時工事がお得な理由
出典:川洋建装公式
外壁塗装と屋根塗装の同時工事がお得な理由として、以下の6つの項目が挙げられます。
・足場代を一度に節約できる
・工事に必要なコストを削減できる
・工期を短縮できる
・手続きや管理を簡素化できる
・自宅の耐久性が向上する
・外観が統一化されてデザイン性がアップする
外壁塗装と屋根塗装の同時工事がお得な理由を把握し、コスパ良好な住宅のリニューアルを進めましょう。
足場代を一度に節約できる
外壁塗装と屋根塗装の同時工事における、最大のメリットは足場代の節約です。
どちらの工事も高所作業となるため安全で効率的な作業には足場設置が不可欠ですが、足場代は工事費用全体の20~25%を占める大きな出費となります。
例えば30坪住宅の場合、足場代だけで15~20万円程度の費用がかかり、外壁と屋根を別々に工事すると2回分の費用が必要です。
一方の同時工事なら一度の足場設置で両方完了できるため、約15~20万円の工事費用を節約できます。
さらに足場の組立や解体作業も一度で済むため、近隣住民への騒音や振動による迷惑も最小限に抑えられるのもメリットです。
工事に必要なコストを削減できる
同時工事では、足場代以外のさまざまなコストを削減できます。
具体的には養生作業が一度で済むため、養生材料費や作業費を節約できるうえに、現場管理費や諸経費についても二つの工事を統合することでコスト削減が可能です。
塗料の発注もまとめて購入することで単価を下げられるケースも多く、業者によっては同時工事の特別割引を提供することもあり、結果的に総工事費用を10~15%程度削減できるケースも少なくありません。
さらに機材の搬入や搬出費用も一度で済むため、運搬費や人件費の面において費用削減できるのもメリットです。
工期を短縮できる
外壁塗装と屋根塗装を別々に行った場合、それぞれ7~10日程度の工期が必要となり、足場の設置や解体期間も含めると合計で1カ月程度の期間を要することがあります。
一方の同時工事なら2~3週間程度で両方の工事を完了できるため、工期の短縮により住居環境への影響を最小限に抑えることも可能です。
加えて天候不良による工事延期リスクに関しても、一度にまとめることで全体的なスケジュール管理がしやすくなります。
特に梅雨時期や冬季など、塗装工事に適さない季節を避けての工事計画において工期短縮は大きなメリットです。
手続きや管理を簡素化できる
同時工事では契約手続きや工事管理が一本化されるため、施主の負担が大幅に軽減されます。
別々に工事する場合は、それぞれに見積もり依頼や業者選定、契約締結や工事監理などの手続きが必要ですが、同時工事なら一度の手続きで完結できて便利です。
工事に関する連絡窓口も統一されるため、進捗確認や要望の伝達がスムーズに行えます。
アフターサービスについても1つの業者が責任を持って対応するため、工事完了後のメンテナンス計画の管理も効率化できます。
近隣住民への挨拶や工事説明についても一度で済むため、コミュニケーション面での負担も軽減される点もメリットです。
自宅の耐久性が向上する
外壁と屋根を同時に塗装することにより、住宅全体の防水性と耐久性を同時に向上できます。
塗装には防水効果や紫外線カット効果があるため、外壁塗装と屋根塗装を同時することで住宅全体の寿命を延ばすことが可能です。
加えて同じ時期に施工することで、次回のメンテナンス時期も同じタイミングに設定可能になり、長期的な住宅管理計画を立てやすくなります。
結果的に定期的なメンテナンスサイクルが確立されることにより、住宅の資産価値の維持にもつながるのもメリットです。
外観が統一化されてデザイン性がアップする
同時工事では外壁と屋根の色調やデザインを統一的に計画できるため、住宅のデザイン性を向上できます。
色の組み合わせやテイストを統一することで、よりスタイリッシュで調和のとれた外観のデザインが可能です。
さらに外壁と屋根の同時塗装では、近年人気の高いツートンカラーやモダンなデザインなど、最新のトレンドカラーやデザインも取り入れやすくなります。
外壁と種の同時塗装は、外観の統一化により資産価値の向上も期待できるうえに、統一感のあるデザインによって住宅全体の美観が向上し近隣からの印象もアップします。
外壁塗装・屋根塗装の同時工事に柔軟な対応が可能な工事業者
外壁と屋根の同時塗装でコスパ良好な工事を実現したい方は、コストを削減したうえでの高品質な工事が可能な株式会社RESIAがおすすめです。
株式会社RESIAに外壁塗装と屋根塗装の同時工事を依頼すると、足場の設計にかかる費用を一回分に抑えられるため、トータルの工事費を大幅に節約できます。
同時工事で工期が短くなることで工事中の生活への負担も少なくなり、近所への対応も一度で済むためスムーズにできるうえに、新築のような仕上がりも可能です。
株式会社RESIAは一人ひとりの要望に寄り添い、デザイン力や施工力、品質力にこだわったサービスを提供しています。
丁寧な説明や施工中の写真付き報告など、お客様が安心して任せられる体制も強みです。
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外壁塗装・屋根塗装の同時工事の費用相場
外壁塗装や屋根塗装の同時工事の費用相場は、住宅の広さである坪数によっても異なります。
ここからは20~50坪までのそれぞれの費用相場を紹介するので、外壁塗装と屋根塗装を同時に行う際の参考にしてください。
20坪の費用相場
20坪の住宅における外壁塗装と屋根塗装の同時工事費用相場は、一般的に80~150万円程度となります。
使用する塗料のグレードや建物の状態、施工業者によって価格は変動し、シリコン系塗料を使用した場合は比較的安価に、フッ素系や無機系塗料を選択すると高額になる可能性が高いです。
同時工事により足場代の重複を避けられるため、個別に施工するよりも20~30万円程度の節約効果が期待できます。
30坪の費用相場
30坪の住宅における外壁塗装と屋根塗装の同時工事費用相場は、一般的に120~200万円程度です。
塗装面積が増えるため20坪と比較して費用が高くなりますが、使用する塗料の種類や建物の形状、劣化状況によって変動します。
ウレタン系塗料では比較的安価でシリコン系が標準的な価格帯、フッ素系や光触媒塗料を選択すると高額になります。
同時施工により足場設置費用が一度で済むため、別々に工事するより30万~40万円程度のコスト削減効果があります。
40坪の費用相場
40坪の住宅における外壁塗装と屋根塗装の同時工事費用相場は、一般的に150~250万円程度です。
塗装面積が広くなるため材料費と工事期間が増加し、建物の構造や劣化度合いによってさらに変動します。
標準的なシリコン系塗料で180万円前後、高耐久性のフッ素系塗料や遮熱塗料を使用すると220万円を超える場合もあります。
同時工事のメリットとして足場代の重複を避けられ、個別施工と比較して40~50万円程度の節約が可能です。
50坪以上の大型住宅の費用相場
50坪の住宅における外壁塗装と屋根塗装の同時工事費用相場は、一般的に180~300万円程度です。
大型住宅のため塗装面積が増加し、材料費や人件費が高額になる可能性があります。
使用塗料の種類による価格差が顕著で、アクリル系では比較的安価ですが、耐久性を重視したフッ素系や無機系塗料では250万円を超えることも珍しくありません。
複雑な屋根形状や外壁の凹凸が多い場合はさらに費用が上昇します。
同時施工により足場代を一本化できるため、別々に工事するより50~60万円程度のコスト削減効果が期待できます。
外壁塗装と屋根塗装の同時工事に利用可能な助成金

外壁塗装と屋根塗装の同時工事においては、以下の10項目の助成金が利用できます。
・省エネリフォーム補助金
・高遮熱塗装助成金
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・住宅リフォーム助成金
・住宅改善工事助成金
・地元業者利用促進助成金
・定住促進リフォーム助成金
・空き家活用リフォーム助成金
・耐震改修工事助成金
・バリアフリー改修助成金
お得な助成金を有効活用し、コスパ良好な外壁塗装と屋根塗装の同時工事を成功させましょう。
下記に神戸市の住宅リフォームで利用可能な、補助金や助成金について紹介するので参考にしてください。

省エネリフォーム補助金
出典:国土交通省
省エネリフォーム補助金は、住宅の省エネルギー性能を向上させるための改修工事に対し、国や自治体が支給する制度です。
外壁塗装や屋根塗装においても、遮熱塗料や断熱塗料を使用することで省エネ効果が認められる場合に対象となります。
住宅省エネ2025キャンペーンではすべての世帯が対象となり、省エネ効果の高い改修工事への補助が可能です。
申請には事前申込みが必要で、指定業者による工事が条件となる場合が多く、補助額は工事内容や自治体によって異なります。
各地域により制度内容が異なるため、事前に居住地域の補助金制度を確認することが重要です。
高遮熱塗装助成金
高遮熱塗装助成金は、地球温暖化対策として各自治体が実施する環境保全型の補助制度です。
外壁や屋根に遮熱効果の高い塗料を使用することで建物内の温度上昇を抑制し、エアコン使用量削減によるCO2排出量削減を目的としています。
基本的に「断熱塗装工事」のような、省エネ対策となる外壁塗装工事であることが条件で、外壁塗装費用の10%(上限200,000円)程度の助成金を受けられる場合があります。
申請には事前申込が必要で、指定された遮熱塗料の使用や市内業者での施工が条件となることが多く、自治体により制度内容が大きく異なります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
出典:株式会社デンヒチ公式
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の改修や耐震性向上を支援する補助金制度で、対象の住宅性能向上のリフォームにかかる費用の一部に対して補助する制度です。
外壁塗装や屋根塗装については、専門家による調査で指摘を受けた箇所の補修工事(外壁塗装や屋根の張り替えなど)が対象となります。
補助金の上限は最大210万円程度で、劣化対策や耐震性、省エネ性能の向上工事と併せて実施しなければいけません。
単独の外壁・屋根塗装工事では対象にならず、住宅全体の性能向上を伴う包括的なリフォーム工事の一部として認められる場合に適用されます。
住宅リフォーム助成金
住宅リフォーム助成金は、各自治体が地域住民の住環境向上と地元企業の活性化を目的として実施する制度です。
CO2排出量削減や地元企業の活性化を目的として、自治体から助成金が支給されることがあり、外壁塗装や屋根塗装工事においても工事費用の一部が補助されます。
助成金額は自治体により異なりますが、工事費用の5~20%程度、上限額は10~50万円程度が一般的です。
申請には事前申込が必要で、市内在住者や市内業者による施工が条件となることが多く、助成金は多くの場合、先着順になっているため早期の申請が重要です。
住宅改善工事助成金
住宅改善工事助成金は、各自治体が住民の住環境向上と地域経済活性化を目的として実施する補助制度です。
外壁塗装や屋根塗装を含む住宅の改修工事全般が対象となり、自治体によっては条件を満たした場合に助成金や補助金を受給できます。
助成金額は工事費用の一定割合または定額で支給され、目安としては10~20万円程度となることが多いです。
申請には事前申込が必要で、市内在住者や指定業者による施工が条件となる場合があります。
制度内容は自治体により大きく異なるため、居住地域の役所やホームページで詳細を確認しましょう。
地元業者利用促進助成金
地元業者利用促進助成金は、各自治体が地域経済の活性化を目的として実施する制度で、市内や区内の登録業者に外壁塗装や屋根塗装工事を依頼した場合に助成金が支給される制度です。
目安として10~20万円程度の助成が多く、工事費用の一定割合や定額での支給となります。
申請条件として市内在住者であることや指定された地元業者での施工が必須で、助成金は多くの場合、先着順になっているため早期の申請が重要です。
制度内容や助成金額は自治体により異なるため、居住地域の役所やホームページで詳細を確認しましょう。
定住促進リフォーム助成金
定住促進リフォーム助成金は、人口減少に悩む地方自治体が地域への定住を促進することを目的として実施する制度です。
外壁塗装や屋根塗装を含む住宅の改修工事に対して助成金が支給され、地域に長期間住み続けることを条件としています。
目安として10~20万円程度の助成が受けられることが多く、新規転入者や一定期間以上の居住継続を約束する住民が対象です。
申請条件として市内在住や市内業者での施工が必要な場合があり、定住年数の条件や住民票の移転時期などが設定されるケースも多いです。
制度内容は各自治体により大きく異なるため、居住地域の詳細な条件を確認しましょう。
空き家活用リフォーム助成金
空き家活用リフォーム助成金は、増加する空き家問題の解決を目的として各自治体が実施する制度で、空き家を活用するための改修工事に対して助成金が支給されます。
外壁塗装や屋根塗装を含む住宅の修繕工事が対象となり、空き家の住環境改善と地域の景観保全を図ることを目的とした制度です。
助成金額は工事費用の一定割合や定額で支給され、自治体により10~50万円程度となるケースも多く見受けられます。
申請条件として一定期間以上空き家状態にあった建物であることや、改修後の居住継続、市内業者での施工が必要な場合があります。
制度内容は各自治体により異なるため、空き家を所有する地域の詳細な条件を確認しましょう。
耐震改修工事助成金
出典:UMKテレビ宮崎公式
耐震改修工事助成金は、住宅の耐震性能向上を目的として国や自治体が実施する制度で、外壁塗装や屋根塗装単体では対象外となります。
兵庫県神戸市では耐震工事と耐力壁の施工で助成金を利用したリフォームの事例があり、耐震補強工事の一環として外壁や屋根の改修が含まれる場合に適用が可能です。
昭和56年以前に建築された住宅が主な対象となり、耐震診断を受けて必要と判断された場合に助成が受けられます。
助成金額は工事費用の一部で自治体により異なりますが、数十万円から数百万円程度とされています。
単独の塗装工事では対象にならず、構造的な耐震補強工事と同時に実施する必要があるため、自治体への事前相談が必要です。
バリアフリー改修助成金
バリアフリー改修助成金は、高齢者や障害者の住環境改善を目的として各自治体が実施する制度です。
外壁塗装や屋根塗装単体では対象外となり、スロープの設置や手すりの取り付け、段差解消や扉の改修などのバリアフリー工事と併せて実施する場合に適用される可能性があります。
介護保険の住宅改修と連携した制度もあり、要介護認定を受けた方がいる世帯や高齢者世帯が主な対象です。
助成金額は自治体により異なりますが、工事費用の一部が支給されることが多く、事前申請が必要になります。
お得に外壁塗装と屋根塗装の同時工事を成功させよう
外壁塗装や屋根塗装は自宅の耐久性維持に欠かせませんが、工事には相応の費用がかかるため、老朽化が進んでも工事を始められないケースも多く見受けられます。
そのようなお悩みをお持ちの方は、本記事を参考にコスパ良好な外壁塗装と屋根塗装の同時工事で自宅の耐久性を高めてください。
コストを押さえた高品質な外壁塗装と屋根塗装の同時工事なら、ユーザーファーストで柔軟な対応を可能にした株式会社RESIAがおすすめです。