【最新版】外壁材と塗料の相性はある?種類別の相性や塗料選びのポイントを紹介!

【最新版】外壁材と塗料の相性はある?種類別の相性や塗料選びのポイントを紹介!

外壁塗装を検討する際、「どんな塗料を選べばいいのだろう」と悩まれる方は少なくありません。

外壁材と塗料には相性があり、適切な組み合わせを選ぶことが美観を保ち、建物を長持ちさせる重要なポイントになります。

相性の良くない塗料を選んでしまうと、塗膜の剥がれや膨れやひび割れといったトラブルが発生しやすくなり、塗装工事が無駄になるケースも多いです。

一方で外壁材の特性に合った塗料を選べば、塗装による耐久性が高まり、メンテナンスの頻度を削減できます。

本記事ではモルタル系外壁や窯業系サイディング、金属系サイディングやALCなどの主要な外壁材と、フッ素塗料や無機塗料、弾性塗料などの塗料の相性について種類別に詳しく解説し、外壁材ごとの塗料選びのポイントもご紹介します。

この記事を読めば、ご自宅の外壁にぴったりの塗料がわかるので参考にしてください。

目次

外壁材と塗料の相性はある?

外壁材と塗料の相性はある?

外壁塗装では、外壁材と塗料の相性に注意して施工しなければいけません。

相性を無視して塗料を選ぶと塗膜がすぐに剥がれたり、膨れたりといった施工不良を引き起こし、期待した耐久性を発揮できない可能性があります。

例えば、ひび割れやすいモルタルには伸びの良い弾性塗料が適しますが、吸水率が高い窯業系サイディングに弾性塗料を使うと、かえって膨れの原因になる可能性が高いです。

塗装の密着性を高めるため、外壁材の種類に応じたシーラーやプライマーなどの下塗り材の選定も欠かせません。

このような観点からも、長持ちする高品質な外壁塗装を実現するためにも、外壁材の特性を理解したうえでの相性の良い塗料の選択が重要です。

下記に外壁塗装の塗料の種類を紹介した記事を掲載するので、外壁材と塗料の相性を分析する際の参考にしてください。

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外壁材と塗料の種類別の相性

外壁材と塗料の種類別の相性

外壁塗装における主な外壁材には、主に以下の4つの種類が挙げられます。

・モルタル系外壁
・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・ALC

ここからは上記の4種類の外壁材と、フッ素塗料や無機塗料、弾性塗料などの主要な塗料の相性を紹介するので外壁塗装時の塗料選びの参考にしてください。

下記におしゃれな外壁塗装の人気の色や、トレンドなどを紹介した記事を掲載するので塗料選びの参考にしてください。

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モルタル系外壁とフッ素塗料の相性

モルタル系外壁とフッ素塗料の相性には、塗料の硬さという観点において注意が必要です。

フッ素塗料は耐用年数が15年以上と非常に高く、耐候性や低汚染性に優れている高性能塗料ですが、その塗膜は硬く、弾力性(追従性)が低い点がデメリットです。

一方のモルタル外壁は、乾燥や建物の動きによるヘアクラック(細いひび割れ)が発生しやすい性質を持っています。

そのため硬いフッ素塗料をそのまま塗布すると、モルタルに発生したわずかな動きやひび割れに塗膜が追従できず、塗膜自体が割れるリスクが生じます。

このような被害を防いでフッ素の耐久性を活かすためには、下塗りに微弾性フィラーを使用するなど、ひび割れへの緩衝性を持たせる適切な下地処理や、柔軟性の高い弾性フッ素塗料を選ぶといった工夫が必要です。

モルタル系外壁と無機塗料の相性

モルタル系外壁と無機塗料の相性も、フッ素塗料と同様に塗膜の硬さにおいて注意が必要です。

無機塗料は無機物を主成分とするため非常に硬く、耐用年数が18~20年とトップクラスの耐久性を誇りますが、その硬さゆえに弾力性がほとんどありません。

ひび割れやすいモルタル外壁に硬い無機塗料を塗布すると、外壁のわずかな収縮やクラックに塗膜が追従できず、塗膜の割れや剥離といった不具合が発生するリスクが高くなります。

そのためモルタルに無機塗料を選ぶ際は、柔軟性を持たせた無機ハイブリッド塗料を採用するか、微弾性フィラーなどの適切な下塗り材でひび割れへの緩衝層を設ける丁寧な下地処理が必要です。

モルタル系外壁と弾性塗料の相性

モルタル系外壁と無機塗料の相性も、フッ素塗料と同様に塗膜の硬さに起因した注意が必要です。

無機塗料は無機物を主成分とするため非常に硬く、耐用年数が18~20年とトップクラスの耐久性を誇りますが、その硬さゆえに弾力性がほとんどありません。

ひび割れやすいモルタル外壁に硬い無機塗料を塗布すると、外壁のわずかな収縮やクラックに塗膜が追従できず、塗膜の割れや剥離といった不具合が発生するリスクが高くなります。

そのため、モルタルに無機塗料を選ぶ際は、柔軟性を持たせた無機ハイブリッド塗料を採用するか、微弾性フィラーなどの適切な下塗り材でひび割れへの緩衝層を設ける丁寧な下地処理が欠かせません。

窯業系サイディングとフッ素塗料の相性

窯業系サイディングとフッ素塗料の相性は一般的に良好です。

フッ素塗料は耐用年数が長く(15~20年)、耐候性や低汚染性にも優れるため、サイディングの美観を長期的に維持したい場合に向いています。

窯業系サイディングはモルタルほど大きなひび割れ(クラック)も発生しにくいため、塗膜が硬いフッ素塗料を使っても、塗膜の割れといった問題は発生しにくいです。

一方でサイディングは吸水性が高いため、内部の湿気が原因で塗膜が膨らむのを防ぐには、透湿性のあるフッ素塗料を選択しなければいけません。

加えて以前の塗装が光触媒や無機系コーティングの場合は密着不良を起こす可能性もあるため、適切な下塗り材の選定が重要です。

窯業系サイディングと無機塗料の相性

窯業系サイディングと無機塗料の相性は、高耐久性を求める場合に有効ですが、いくつかの注意点があります。

無機塗料は耐用年数が20年程度と長く、耐候性や低汚染性に優れているため、基本的には外壁の美観を長期維持したいサイディング外壁に適しています。

一方でその塗膜は非常に硬いため、サイディングボードが気温変化などで収縮や膨張した際に塗膜にひび割れ(クラック)が生じる可能性が高いです。

このような材質上の問題を解消するため、近年では有機物を配合して柔軟性を持たせた「無機ハイブリッド塗料」が主流となっており、硬さによるリスクを軽減しつつ、無機塗料の長寿命というメリットも提供できるよう改良されています。

窯業系サイディングと弾性塗料の相性

窯業系サイディングと弾性塗料の相性は、一般的に悪いとされています。

弾性塗料はモルタル外壁などで発生しやすいひび割れ(クラック)に追従し、防水性を保つために優れた伸縮性を持つ塗料です。

しかし、吸水性のある窯業系サイディングに弾性塗料を使用すると、外壁材の内部に湿気がこもった際、伸縮性の高い塗膜が水蒸気の逃げ道を塞いでしまいます。

結果として、塗膜が水蒸気によって内側から風船のように大きく膨らんでしまう「膨れ」や「水ぶくれ」などの施工不良を起こす可能性が高いです。

このような観点からも窯業系サイディングを塗装する際には、ひび割れ追従性よりも湿気を適切に外へ逃がす、「透湿性」の高い塗料を選択しなければいけません。

金属系サイディングとフッ素塗料の相性

金属系サイディングとフッ素塗料の相性は、高耐久性を実現するうえで非常に優れています。

金属系サイディングは耐久性の高い鋼板を基材としていますが、フッ素塗料はその耐候性と耐紫外線性の高さから、金属の色褪せや錆の発生を長期間抑制し、15~20年という長い塗膜寿命をもたらします。

特にフッ素塗料の硬くて緻密な塗膜は、金属の表面保護に効果的です。

ただし、金属系サイディングは熱による伸縮が大きいことや、既存の表面がフッ素コートなどの特殊加工されていることが多いため、塗料がしっかりと密着するように、金属専用の錆止め塗料や密着性の高いプライマー(下塗り材)を使用することが、塗装を成功させるうえでの重要なポイントとなります。

金属系サイディングと無機塗料の相性

金属系サイディングと無機塗料の組み合わせは、高い耐久性が期待できますが、特性上の注意が必要です。

無機塗料は最長20年以上の耐用年数を持ち、低汚染性で金属サイディングの美観を長期間保持できます。

一方で無機塗料は塗膜が非常に硬いため、金属サイディングが日中の熱で大きく伸縮する動きに追従しきれず、塗膜に微細なひび割れが生じる可能性が高いです。

したがって金属系サイディングの塗料には、柔軟性に富んだ「無機ハイブリッド塗料」を利用しましょう。

金属系サイディングと弾性塗料の相性

金属系サイディングと弾性塗料は、相性が悪いため併用は避けましょう。

弾性塗料はひび割れ追従性に優れますが、塗膜に透湿性がほとんどありません。

金属サイディングは熱伝導率が非常に高いため、夏の強い日差しなどで表面が高温になりやすく、内部にわずかに含まれた水分や湿気が水蒸気として一気に膨張します。

この高まった水蒸気の圧力が、透湿性の低い弾性塗膜を内側から風船のように押し上げ、塗膜の大きな膨れや剥がれといった施工不良を引き起こす可能性が高いです。

このような観点からも金属サイディングの塗り替えでは、耐久性が高くて透湿性にも富んだ、硬質系のシリコン塗料やフッ素塗料を選択しましょう。

ALCとフッ素塗料の相性

ALC(軽量気泡コンクリート)とフッ素塗料の相性は、高耐久性という点で優れています。

ALC外壁は吸水性が高いため、高度な防水性と耐候性を持つ塗膜で保護しなければいけません。

そこでフッ素塗料を利用すれば、15~20年という長い耐用年数と紫外線への強さで、ALCを長期間にわたって雨水から保護するうえに、塗り替え回数も減らせるためコストパフォーマンス向上につながります。

ただしフッ素塗料の塗膜は硬いため、地震などによるALC本体のひび割れ(クラック)に追従しにくい点がデメリットです。

そのため、塗装の際は微弾性フィラーなどの柔軟な下塗り材でしっかり下地処理をして、ALCの動きをカバーしましょう。

ALCと無機塗料の相性

ALC(軽量気泡コンクリート)外壁と無機塗料の組み合わせは、極めて高い耐久性が期待できる反面、塗膜の硬さに注意が必要です。

ALCは吸水性が高いため、塗膜でしっかりと防水し、劣化を防ぐ必要があります。

無機塗料は紫外線による劣化が少なく、耐用年数が20年以上でALCの長期保護に向いているうえに、汚れが付着しにくい低汚染性も大きなメリットです。

一方で塗膜が非常に硬いため、ALC本体に発生しやすい微細なひび割れ(ヘアクラック)に追従できず、塗膜も割れてしまうリスクがあります。

そのため無機系塗料を選ぶ際は、柔軟性(弾性)を持たせた「無機ハイブリッド塗料」を選択し、微弾性フィラーなどの下塗り材でALCのひび割れ対策を万全にしましょう。

ALCと弾性塗料の相性

ALC(軽量気泡コンクリート)と弾性塗料は、基本的には相性の悪い注意が必要な組み合わせです。

弾性塗料の最大のメリットである高い伸縮性は、ALC本体に発生しやすい微細なひび割れ(ヘアクラック)に追従し、雨水の侵入を防ぎます。

しかしALCは吸水性が高くて湿気をため込みやすい性質があり、そこに防水性が高すぎる弾性塗料を塗ると、内部に閉じ込められた湿気が太陽熱で水蒸気化し、逃げ場を失って塗膜を内側から押し上げ、大きな膨れや剥がれといった深刻な施工不良を引き起こす可能性が高いです。

したがってALCに弾性塗料を使用する場合は、透湿性の高い弾性塗料や、ひび割れ防止効果のある微弾性フィラーを下塗りに適用するなどの専門的な対策が必要になります。

一般的には、透湿性が確保された硬質系のシリコン塗料やフッ素塗料の利用がおすすめです。

診断から施工まで安心して任せられる工事業者

これまでに解説したように、高品質な外壁塗装をするためには外壁材と塗料の相性の正しい診断が必要で、高度な技術を持った信頼できる工事業者への依頼が欠かせません。

そこでおすすめなのが、工事実績も豊富で地域密着型の丁寧なサービスを提供している株式会社RESIAです。

株式会社RESIAに外壁塗装を安心して任せられる点は、外壁材と塗料の相性を見極めるための専門的な診断から、施工後の保証まで一貫して自社で責任を持つ施工体制です。

最初に外壁塗装診断士などのプロによる劣化診断と報告書作成を通じ、住宅の外壁材の種類や劣化状態を正確に把握します。

その診断結果を基にして、ALCや金属系サイディングといった外壁材の特性と塗料の相性を深く考慮し、最適な塗料を選定・提案してくれます。

工事に関しても、相談から施工まで一貫して自社専属の熟練の職人が担当するため、中間マージンをカットした適正価格での提供を実現しつつ、高品質な施工が可能です。

さらにメーカー保証に加え、自社による最長5年の施工保証や工事完了後の定期点検など、手厚いアフターフォロー体制が整っています。

外壁材と塗料の相性を正しく把握し、高品質な外壁塗装を成功させたい方はぜひご利用ください。

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外壁材の種類別の塗料選びのポイント

外壁材と相性の良い塗料を選択するためにも、いくつかのポイントに留意しなければいけません。

ここからはモルタル材や窯業系サイディング、金属系サイディングやALCの4つの外壁材の塗料選びのポイントを紹介します。

モルタル系外壁の塗料選びのポイント

モルタル系外壁はセメント質のため湿気を吸い込みやすく、乾燥や温度変化によるひび割れ(クラック)が発生しやすい点が特徴です。

そのため塗料選びの最大のポイントは、内部に溜まった湿気を外に逃がす高い透湿性を持つことや、ひび割れに追従して塗膜の破損を防ぐ弾性(伸縮性)を持つ点が挙げられます。

これらの機能を満たす弾性塗料や微弾性フィラーを下塗りに使用し、そのうえでシリコンやフッ素などの耐久性に優れた上塗り材を選定することが、外壁を長持ちさせるための重要なポイントです。

窯業系サイディングの塗料選びのポイント

窯業系サイディングボードは、防水性能を維持するための塗装が必須です。

塗料選びでは建物の立地やライフプランに合わせ、シリコンやフッ素、無機など耐久性に優れた樹脂を選びましょう。

加えて美観を長く保つために低汚染性や防カビ・防藻性を持つ塗料がおすすめです。

既存の多色柄デザインを活かしたい場合はクリヤー塗料がおすすめですが、築年数が若い軽度な劣化でなければ対応できないので注意しましょう。

金属系サイディングの塗料選びのポイント

金属系サイディングの塗装で重要なのは錆への対策です。

塗料選びにおいては、下塗りに金属素材に適した防錆力の高いエポキシ樹脂系などを選び、釘頭や継ぎ目など錆やすい箇所を入念に処理しなければいけません。

上塗りには金属サイディングの耐久性を活かせるよう、シリコンやフッ素といった耐候性の高い樹脂を選び、紫外線から外壁を守りましょう。

加えて素材自体が熱を蓄積しやすいため、遮熱塗料の採用も効果的です。

ALCの塗料選びのポイント

ALCパネルは軽量で断熱性に優れますが、その気泡構造ゆえに吸水性が高いという弱点があります。

そのため塗料選びでは、水分の浸入を防ぐため防水性の高い塗料を選択しなければいけません。

ALCはひび割れ(クラック)も発生しやすいため、下地や塗膜が伸縮して追従できる弾性のある塗料がおすすめです。

ただしパネル内部の湿気を外に逃がすため、塗膜が密閉しすぎない透湿性とのバランスも考慮しましょう。

加えてALC自体の寿命が長いため、上塗り材にはフッ素やシリコンなど、高耐久な樹脂を選ぶのが一般的です。

自宅の外壁材に最適な塗料で外壁塗装を成功させよう

これまでに解説したように、高品質な外壁塗装を成功させるためには外壁材と塗料の相性を正しく診断し、正しい施工方法を選択しなければいけません。

今後外壁塗装で自宅のリニューアルを検討中の方は、本記事を参考にして外壁材と塗料を正しくマッチングして理想的なリニューアルを成功させてください。

外壁材と塗料の相性を正しく分析した高品質な外壁塗装なら、実績豊富でサポート体制も充実した株式会社RESIAがおすすめです。

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