「そろそろ外壁塗装の時期かな?」と考えると、多くの方が「家をキレイにしたい」「費用を抑えたい」といった点に意識が向くでしょう。
しかし外壁塗装は自宅の美観向上だけでなく、建物の寿命を大きく左右する重要なメンテナンスなので、できることやできないことを正確に把握しておくことも大切です。
そこで本記事では、外壁塗装のできることやできないことを徹底解説し、適切な塗料選びや信頼できる業者の選定、下地処理の重要性など、外壁塗装を成功させるための成功のポイントを紹介します。
外壁塗装を検討している方はもちろん、正しい知識で最適な工事を進めたい方は参考にしてください。
外壁塗装でできることとは

外壁塗装は自宅をリフレッシュできる画期的な工事で、主に以下の6つの項目を実現できます。
・外壁の美観向上を実現
・防水性や耐久性の向上
・特殊塗料による遮熱や断熱などの機能性の付加
・外壁のひび割れや穴などを補修できる
・高圧洗浄により外壁の汚れを除去できる
・雨樋・破風板・軒天などの付帯部にも塗装できる
・工事完了後に定期点検を受けられる
外壁塗装で実現できる事項を把握し、最適なリニューアルを実現しましょう。
下記に外壁塗装の工程に関して記載した記事を掲載するので、外壁塗装を検討中の方は併せて参考にしてください。

外壁の美観向上を実現
外壁塗装のメリットの1つが、建物を新築時のような状態に回復させて美観を向上させる点です。
長年に及んで紫外線や風雨に晒された外壁は、色あせや汚れ、カビの発生などで色がくすみますが、新しい塗料を施すことで鮮やかな色彩や光沢を取り戻せます。
外壁塗装において、豊富な色や質感を持つ塗料を選ぶことで家の印象を大きく変え、周囲の景観と調和させながら個性を反映したデザイン性の高い外観を実現することも可能です。
加えて自宅の美観の回復と向上は、住まいの価値を高めることにも直結します。
防水性や耐久性の向上
外壁塗装は家の美観を整えるだけでなく、建物の寿命を延ばす観点においても重要な役割を果たします。
塗膜は常に雨水や湿気、紫外線から建物の躯体を守る「保護膜」としての機能を持っていますが、経年劣化によってこの塗膜の防水性能が低下すると、雨水が内部に侵入し、構造材の腐食やカビの発生を引き起こしかねません。
外壁塗装により新しい塗料を適切に塗布することで高い防水性を確保し、外壁の耐久性そのものを向上させ、住まいを長期にわたって維持できます。
特殊塗料による遮熱や断熱などの機能性の付加
外壁塗装に特殊塗料を用いることで、建物に遮熱や断熱などの機能を付加できます。
例えば遮熱塗料は太陽光を反射して室内の温度上昇を抑えるため、冷房効率を向上させて省エネに貢献することも可能です。
一方、断熱塗料は熱の移動を緩やかにして冬場の暖房効果を高めたり、夏場の冷房効果を持続させたりする機能を有しています。
これらの塗料による外壁塗装は、快適な室内環境を実現するだけでなく、光熱費の削減にもつながる付加価値の高い塗装方法です。
外壁のひび割れや穴などを補修できる
外壁に発生した微細なひび割れ(ヘアークラック)や小さな穴は、外壁塗装する前の下地処理の工程で補修することが可能です。
これらの損傷箇所は放置すると雨水が浸入し、建物の内部構造に深刻なダメージを与える原因となりますが、塗装工事の際にシーリング材や微弾性フィラーといった専用の補修材を用いてしっかりと埋め戻します。
このような下地補修によって水の浸入を防ぐだけでなく、塗装後の仕上がりを平滑にし、塗膜の剥がれやひび割れの再発を抑制して外壁全体としての機能性を回復することも可能です。
高圧洗浄により外壁の汚れを除去できる
外壁塗装における高圧洗浄は汚れを落とすだけでなく、仕上がりの品質と耐久性を左右する重要な工程です。
長年の間に外壁に付着した排気ガスによる黒ずみやカビ、コケや古い塗膜が粉状になったチョーキング現象の粉などを高圧洗浄で除去します。
これらの汚れが残ったまま新しい塗料を塗布しても、塗料と外壁材との密着性が低下し、早期の剥がれや膨れの原因になります。
そこで高圧洗浄で外壁表面を綺麗な状態にすることで、新しい塗膜が外壁材に密着し、塗料本来の性能と耐用年数を最大限に発揮することも可能です。
雨樋・破風板・軒天などの付帯部にも塗装できる
外壁塗装の工事では外壁だけでなく、建物全体の機能と美観を支える付帯部にもまとめて塗装できます。
具体的には屋根の側面にある破風板(はふいた)、軒裏の天井部分である軒天(のきてん)、そして建物の縦のラインを構成する雨樋(あまどい)などの部分の塗装も可能です。
これらの付帯部は、雨や紫外線から建物を保護する重要な役割を持ちますが、劣化するとひび割れや腐食が進行します。
そこで外壁塗装と同時に塗り替えることで、家全体の防水性や耐久性を向上できるうえに、色調を統一することで美しい仕上がりを実現することも可能です。
単独で塗装すると高額な足場代がかかるため、外壁塗装とのセットでの施工を検討しましょう。
工事完了後に定期点検を受けられる
外壁塗装工事を請け負う信頼できる業者の多くは、工事が完了した後も独自の保証制度や定期点検サービスを提供しています。
この定期点検は引き渡しから数年後など適切なタイミングで実施され、塗膜の浮きや剥がれ、ひび割れなどの初期不良や経年劣化のサインがないかをプロの目でチェックするサービスです。
このようなサポートにより、万が一不具合が発生しても早期に発見し、適切なメンテナンスや無償補修を受けられるのもメリットといえます。
外壁塗装でできないこととは

外壁塗装では美観の向上など、できることやメリットが多い反面、以下のような項目に着手できません。
・構造的な欠陥の修復
・新しい外壁材への変更
・断熱効果の大幅な向上
・経年劣化による変色の完全防止
・建物の形状の変更
・素材の凹凸部分の除去
外壁塗装でできないことを把握し、自宅に最適な外壁のリニューアルを検討しましょう。
なお上記の6項目は外壁塗装で着手できませんが、外壁のリニューアルにおいては張り替えやカバー工法などでも対応可能で、それらの工法の概要を記載した記事を下記に掲載するので併せて参考にしてください。
構造的な欠陥の修復
外壁塗装の役割はあくまでも外壁の表面保護で、建物の躯体や基礎に生じた構造的な腐食やひび割れなどの欠陥の修復は不可能なため、そのような深刻な劣化が見られる場合は抜本的なリフォームが必要です。
具体的には、既存の外壁を撤去して新しく外壁材を設置する張り替え工法や、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねて張るカバー工法などが挙げられます。
これらの工法を採用すれば構造的な問題を解決しつつ、建物の耐久性や断熱性を大幅に向上することも可能です。
新しい外壁材への変更
外壁塗装は既存の外壁材の表面に塗料を塗り重ねる工事であるため、外壁材そのものを異なる種類や素材への変更はできません。
例えば、窯業系サイディングの家にモルタル壁のような風合いを持たせたり、現在の外壁の凹凸をなくすことは不可能で、既存の壁の形状や質感はそのまま残します。
外壁材自体をガルバリウム鋼板などの新しい素材に変えたい場合は、塗装ではなく前述の張り替え工法やカバー工法といった別のリフォーム工事がおすすめです。
断熱効果の大幅な向上
外壁塗装に断熱塗料や遮熱塗料を利用すれば、一定の断熱効果や遮熱効果により冷暖房効率を向上できます。
しかし実際には塗膜の表面で熱を反射したり、熱の伝わりを緩やかにする作用によるもので、住宅の構造自体を高性能な断熱材に入れ替えるのと同等の断熱性の向上はできません。
建物の断熱性能を改善したい場合は外壁塗装だけでなく、壁体内に新たな断熱材を充填するなどの大規模な改修工事が必要です。
経年劣化による変色の完全防止
外壁塗装に使用される塗料は、紫外線や雨風による経年劣化による色あせなどの変色を遅らせられますが、経年劣化を完全に防いで新築時の色を永久に保つことはできません。
基本的には塗料の耐用年数が長いフッ素塗料や無機塗料、ラジカル制御型塗料や紫外線に強い淡い色を選ぶことで、その美しい状態を長期間維持する効果が期待できます。
一方で太陽光や自然環境の影響を遮断することは不可能で、徐々に色あせするという点も把握しましょう。
下記に高耐久性を誇る外壁塗料である、パーフェクトトップについて詳しく記載した記事を掲載するので、外壁塗装の長寿命化を図りたい方は参考にしてください。

建物の形状の変更
外壁塗装は既存の建物の表面を塗り替える工事であり、家屋の基本的な形状や構造の変更はできません。
たとえば窓の大きさや位置の変更や、出っ張りのない壁に新たに装飾的な柱を設けたり、平らな壁をレンガ風の凹凸のあるデザインにしたりといった、建物の輪郭や立体感を変えるような形状変更は不可能です。
塗装によって色や質感を変えてイメージを刷新することはできますが、根本的なデザイン変更には、別途外壁材の張り替えや増改築工事が必要となります。
外壁塗装で自宅のイメージを変える際には、おしゃれな外壁塗装の人気色やトレンドなどを解説した下記の記事を参考にしてください。

素材の凹凸部分の除去
外壁塗装の目的は既存の外壁材の表面を保護し、色や質感を整えることです。
そのため、リシンやスタッコといった元々凹凸がある吹き付け材や、模様のついたサイディングボードの素材自体の凹凸構造を完全に除去し、平滑な壁に作り変えることはできません。
一方塗装の工程では、劣化した塗膜の剥離や小さなひび割れの補修まで対応可能です。
既存の凹凸をなくして平坦で滑らかな壁にしたい場合は、外壁材の上からモルタルなどを塗って下地を平滑にする左官工事や、外壁材自体を平滑なものに張り替える大規模なリフォーム工事が必要となります。
失敗を防ぐ!できること・できないことを明確に伝える優良業者
外壁塗装は安価な買い物ではなく、工事には高額な費用がかかるため、業者への依頼に関してはできることとできないことを明確に伝えてくれる優良業者を選択しなければいけません。
そこでおすすめなのが、地域密着型で親切、丁寧なサービスを提供している株式会社RESIAです。
株式会社RESIAは外壁塗装のプロとして、ユーザーの「理想の外壁塗装」を実現するために、何ができて何ができないかの明確な説明を重視しています。
単に塗装で美しくするだけでなく、塗料の耐久性や断熱性、遮熱性など「できること」のメリットを具体的に提案するのも特徴です。
一方で、塗装では修復できない構造的な欠陥や素材自体の凹凸の除去、建物の形状変更といった「できないこと」についても明確に説明し、必要に応じて張り替えやカバー工法といった適切な解決策を提示します。
このように透明性の高い説明とプロの目線での的確なアドバイスにより、工事における誤解や期待値とのズレを防ぎ、後悔のない満足度の高い外壁塗装が可能です。
外壁塗装でできることとできないことを明確に把握し、失敗を防ぎたい方はぜひご利用ください。
外壁塗装の成功のポイント

自宅を快適にリニューアルするための外壁塗装を成功させるためにも、以下のポイントに留意しなければいけません。
・適切なタイミングで実施する
・外壁の状態にあった塗料を選ぶ
・信頼できる業者を慎重に選ぶ
・下地処理を徹底してもらう
・適切な塗装回数を守る
・工事業者と円滑なコミュニケーションをとる
・近隣への配慮を徹底する
・契約内容を明確にする
・丁寧な完成検査を実施してもらう
・工事完了後も定期的な検査やメンテナンスを実施する
下記に外壁塗装を成功させるための、色選びのコツなどを紹介した記事を掲載するので併せて参考にしてください。

適切なタイミングで実施する
外壁塗装を成功させるための重要なポイントの1つに、適切なタイミングで実施する点が挙げられます。
塗膜の剥がれやチョーキング(外壁を触ると白い粉が付く現象)の発生などの劣化サインを見逃さず、築年数10年を目安に点検と塗り替えを検討することで、深刻なダメージや雨漏りが発生する前に建物を保護できます。
早すぎると費用が無駄になり、遅すぎると下地補修に高額な費用がかかるため、最適な時期を逃さないことによりメンテナンスに必要なトータルコストを抑えることも可能です。
外壁の状態にあった塗料を選ぶ
外壁塗装を成功させるためにも、建物の現状の劣化具合や外壁材の種類に合った塗料を選ぶのも重要なポイントです。
ひび割れが多い外壁には弾力性のある塗料弾性塗料、日当たりが強く色あせしやすい壁には耐候性に優れたフッ素や無機塗料を選びましょう。
加えてカビやコケが発生しやすい環境では、防藻や防カビ機能を持つ塗料が最適です。
このように、家の状態と立地環境に合わせた機能性を持つ塗料を選定することで、美観だけでなく建物の保護効果と耐久性を最大限に高められます。
信頼できる業者を慎重に選ぶ
信頼できる業者を慎重に選ぶのも、外壁塗装を成功させるための重要なポイントです。
優良業者を見極めるためにも、複数の業者から相見積もりを取り、提案内容や使用する塗料、保証内容などを比較検討しましょう。
さらに外壁診断士などの資格を持つ担当者がいるか、地域での施工実績や評判が豊富かなどの項目を確認したうえで、説明が丁寧でこちらの要望をしっかり聞いてくれるかも判断基準にしなければいけません。
信頼できる業者選びを怠ると、手抜き工事や不当な追加請求などの失敗につながるリスクが高まるので注意が必要です。
下地処理を徹底してもらう
塗料の性能を最大限に発揮して長持ちさせるためにも、塗装前の準備作業である下地処理を徹底してもらいましょう。
具体的には高圧洗浄で外壁の汚れや古い塗膜を完全に除去した後、ひび割れ(クラック)や欠損部を丁寧に補修し、シーリングを打ち替えます。
下地処理が不十分だと、どれだけ高価な塗料を塗っても早期に塗膜の剥がれや膨れが発生するため、この工程に十分な時間と手間をかけるのも外壁塗装を成功させる重要なポイントです。
適切な塗装回数を守る
外壁塗装を長持ちさせるためにも、メーカーが定める適切な塗装回数(通常は下塗り1回、上塗り2回の計3回塗り)を守りましょう。
この三層構造は下塗りで外壁材と塗料の密着性を高め、上塗りの二層で塗料本来の耐久性や防水性、美観を確保するための工程です。
コスト削減のための上塗りの省略など、規定回数を守らない手抜き工事では塗膜が薄くなり、早期の色あせや剥がれの原因となるため確実な三回塗りを業者に徹底させなければいけません。
工事業者と円滑なコミュニケーションをとる
外壁塗装を成功させるためにも、工事業者との円滑なコミュニケーションをとりましょう。
工事開始前の打ち合わせで色や使用塗料、工期だけでなく「できること」と「できないこと」を互いに明確にし、認識のズレを防ぐことが重要です。
工事中も進捗状況や天候による変更点などを日々報告してもらい、疑問点があればすぐに質問し解消しましょう。
円滑なコミュニケーションによる連携は手抜き工事の防止につながり、満足度の高い仕上がりを実現するための土台となります。
近隣への配慮を徹底する
近隣への配慮を徹底するのも、外壁塗装を成功させる重要なポイントです。
工事前に騒音が出る作業や車両の出入り、足場設置の期間などを記した挨拶文を添えて業者と一緒に近隣宅に訪問し、工事に対する理解を求めましょう。
塗料の飛散や高圧洗浄の水が近隣住宅に飛び散らないよう養生を確実に行い、作業時間や職人のマナーにも配慮することで、近隣との良好な関係を保ち、ストレスなく工事を完了できます。
契約内容を明確にする
外壁塗装の成功においては、契約内容を曖昧にせず明確にするのも重要なポイントです。
具体的に見積書に記載された、塗料の製品名とメーカー名や下塗りの種類と上塗りの回数や雨樋、軒天など外壁以外の付帯部の塗装範囲と使用塗料、保証期間や保証内容を細かく確認しましょう。
これらの内容が不明瞭なまま契約を進めると、工事後の追加請求や手抜き工事のリスクが高まるので、すべての項目について疑問点を解消し、書面で証拠を残さなければいけません。
丁寧な完成検査を実施してもらう
外壁塗装を成功させる重要なポイントとして、丁寧な完成検査を業者と一緒に実施する点も挙げられます。
検査の際は塗膜に塗り残しやムラがないか、雨樋や軒天などの付帯部まで規定通りに塗られているか、窓や植栽周りの養生が完全に撤去されているかを確認しましょう。
特に足場が解体されると見えなくなる部分や、日が当たりにくい箇所まで徹底的にチェックすることで、手直しが必要な箇所を早期に発見し、高い品質と保証のもとで完璧な仕上がりを確保できます。
工事完了後も定期的な検査やメンテナンスを実施する
長期的な視野で外壁塗装を成功させるためにも、工事完了後も定期的な検査やメンテナンスを欠かさず実施しましょう。
塗装の耐久性は時間とともに低下するため、引き渡し後の保証期間中に業者による定期点検を受け、塗膜のひび割れや剥がれなどの初期の異常を早期に発見・補修してもらうのがおすすめです。
このような継続的なアフターサポートにより塗膜の寿命を延ばし、小さな問題が大規模な修繕に発展するのを防いで自宅の長期的な保護に繋がります。
外壁塗装でできることとできないことを把握して最適な工事を進めよう
外壁塗装で高品質な工事、仕上がりを実現させるためにも、外壁塗装で実際にできることとできないことを把握し、最適な工法を選択しなければいけません。
現在外壁塗装を検討中で、自宅の理想的なリニューアルを検討中の方は、本記事を参考にして外壁塗装でできることとできないことを把握し、自宅に最適なアプローチで工事を成功させてください。
外壁塗装でできることとできないことを明確に把握して安心に工事を進めたい方は、丁寧な説明とユーザーファーストなサポートを提供する株式会社RESIAがおすすめです。
