外壁塗装は住宅の美観と保護において重要な工事ですが、一方で悪質な詐欺業者が存在するのも現状です。
「無料点検で重大な問題が見つかりました」「今なら特別価格で施工できます」といった甘い言葉で近づいてくる業者の中には、高額な費用を請求したり、手抜き工事する詐欺業者が潜んでいます。
特に近年は、国や自治体の補助金制度を悪用した巧妙な詐欺手口も増加しており、被害は深刻化しています。
国民生活センターの調査によると、訪問販売によるリフォーム工事に関する相談は2023年に11,861件、点検商法に関する相談は12,510件にも上り、多くの方が金銭的な被害を受けているのが現状です。
詐欺業者による被害件数は年々増加傾向にあり、外壁塗装を含むリフォーム詐欺が社会問題となっていますが、詐欺の手口やパターンを事前に知っておけば、このような被害を未然に防ぐことも可能です。
本記事では、外壁塗装詐欺の具体的な手口や実際の相談事例、さらには補助金を悪用した詐欺の事例について詳しく解説します。
大切な住まいと資産を守るための参考にしていただき、信頼できる工事業者を選びましょう。
※参考文献:独立行政法人国民生活センター公式データ
外壁塗装の詐欺とは?

外壁塗装詐欺とは、住宅の外壁塗装工事を口実に消費者を騙し、不当に高額な費用を請求したり、手抜き工事をする悪質な商法です。
典型的な手口として、業者が突然自宅を訪問し「無料点検」と称して屋根や外壁の劣化を過度に強調し、緊急性をあおって高額な契約を迫ります。
外壁塗装の詐欺では、大幅な値引きやモニター価格などの甘い条件で消費者を安心させ、全額前払いを要求した後に工事を放棄するケースや、見積もりにない追加工事を次々と請求する手口も横行しているのが現状です。
下記に国民生活センターによる、詐欺件数の統計を表記するので参考にしてください。
・訪問販売によるリフォーム工事の相談件数
年度 | 件数 |
2021年 | 9,756件 |
2022年 | 10,099件 |
2023年 | 11,861件 |
2024年 | 1308件(2024年5月31日時点) |
・点検商法の相談件数
年度 | 件数 |
2021年 | 7,435件 |
2022年 | 8,165件 |
2023年 | 12,510件 |
2024年 | 1,760件(2024年5月31日時点) |
※参考文献:独立行政法人国民生活センター公式データ
外壁塗装の詐欺の手口
出典:(株)塗装職人公式
外壁塗装の詐欺の手口は、主に以下の項目が挙げられます。
・突然訪問営業してくる
・必要以上に不安をあおる営業をする
・大幅な値引きを提案してくる
・全額前払いで要求してくる
・手抜き工事や材料偽装をする
・追加工事の押し売りをする
・クーリングオフを妨害する
・架空の保証やサポートを提案する
・モニター価格やキャンペーン価格で制約を急かす
・相場からかけ離れた見積もりを提案してくる
・工事内容が不明瞭な契約を提案してくる
詐欺業者の悪質な手口を見極め、未然に被害を防ぎましょう。
下記に神戸市や西宮市での悪徳業者を回避し、評判のいい外壁塗装業者を見つける方法を記載した記事を掲載するので業者選びの参考にしてください。

突然訪問営業してくる
突然の訪問営業は外壁塗装詐欺の最も典型的な手口の1つです。
悪徳業者は事前連絡なしに住宅を訪問し「近所で工事しているので挨拶に来ました」「無料で点検させていただきます」などと親しみやすい態度で接近してきます。
主に平日の日中を狙い、高齢者や主婦が在宅している時間帯を選んで訪問する傾向が強いです。
正規の優良業者は基本的に飛び込み営業せず、事前にアポイントを取って訪問するため、突然の訪問営業自体が詐欺の可能性が高いです。
必要以上に不安をあおる営業をする
必要以上に不安をあおる営業は、悪徳業者が契約を急がせるために多用する心理的手法です。
「このままでは雨漏りで家が腐ってしまいます」「外壁が剥がれ落ちて危険な状態です」などと過度に危機感をあおり、実際には軽微な劣化や正常な経年変化を重大な問題であるかのように説明します。
さらに「今すぐ工事しないと手遅れになる」「梅雨前に対処しなければ大変なことになる」と緊急性を強調し、冷静な判断を妨げようとします。
正規業者は客観的な現状説明をして、適切な工事時期についても余裕を持った提案をするのが一般的です。
特に株式会社RESIAはドローンを利用して屋根や外壁を点検し、ユーザーに実際の劣化状況を見せてくれるので、安心して点検依頼できます。
点検料も無料で時間も15分程度で完了するので、外壁や屋根の劣化状況が気になる方はぜひお問い合わせください。
大幅な値引きを提案してくる
大幅な値引き提案は、悪徳業者が消費者の警戒心を解き、契約を急がせるために使う典型的な手口です。
「通常200万円の工事を今日契約なら100万円にします」「特別にお客様だけ半額でご提供します」など、非現実的な割引率を提示してきます。
実際は最初から高額な見積もりを提示し、そこから値引きしているだけで工事価値に見合わない金額設定となっています。
一方、正規業者は適正価格を設定して極端な値引きはしないので、大幅値引きは品質の低い材料や手抜き工事の可能性が高いです。
全額前払いで要求してくる
全額前払い要求は、悪徳業者が金銭を騙し取るための危険な手口です。
悪徳業者は「材料費の都合で全額前払いが必要です」「会社の方針で工事前に全額いただいています」などの不当な理由をつけて、工事開始前に代金の全額支払いを迫ります。
正規の外壁塗装業者は通常、着手金として工事費用の一部のみを受け取り、工事の進行に応じて分割で支払いを受けとります。
実際に全額前払い後に業者が音信不通になったり、約束した工事をせずに逃げてしまうケースが多発しているので、不当な前払い要求には応じないよう徹底しましょう。
手抜き工事や材料偽装をする
手抜き工事や材料偽装は、悪徳業者が利益を最大化するための悪質な手口です。
具体的には、下塗りや中塗りの工程を省略して塗装回数を減らしたり、希釈率を守らずに塗料を薄めて使用量を削減するなどの手抜き工事をします。
契約書に記載された高品質塗料ではなく、安価な塗料を使用する材料偽装や、養生が不十分で周辺への塗料飛散や、洗浄作業を怠って塗装の密着性を損なうケースも多いです。
このような手抜き工事により、外壁塗装による本来の耐久性が得られず、数年で塗装が剥がれるなどの問題が発生します。
追加工事の押し売りをする
追加工事の押し売りは、契約後に工事費用を不当に釣り上げる悪質な手口です。
悪徳業者は工事開始後に「予想以上に傷みがひどい状態でした」「このままでは危険なので補修が必要です」などと理由をつけて、契約にない追加工事を次々と提案してきます。
断ると「工事を中断するしかない」「責任は負えない」と脅迫めいた言葉で消費者を不安に陥れ、高額な追加費用の支払いを迫られます。
正規業者は事前調査を十分に行い、必要な工事内容を契約時に明確にして工事中に大幅な追加は発生しないので、不当な追加工事の押し売りには毅然として対応しましょう。
クーリングオフを妨害する
クーリングオフ妨害は、悪徳業者が消費者の法的権利を阻害する違法行為です。
契約後に消費者がクーリングオフを申し出ると「工事がすでに始まっているので無効です」「材料を発注済みなのでキャンセルできません」などと虚偽の説明をして妨害します。
さらにクーリングオフ通知書を受け取らない、連絡先を教えない、会社の所在地を明かさないなどの手口で手続きを困難にします。
訪問販売による外壁塗装契約は法的にクーリングオフの対象であり、契約書面を受け取った日から8日以内であれば無条件で解約可能です。
悪徳業者のこのような妨害行為に屈することなく、クーリングオフを妨害されたらすぐに消費生活センターなどに相談しましょう。
架空の保証やサポートを提案する
架空の保証やサポート提案は、悪徳業者が信頼性を装うために使用する虚偽の手口です。
「30年間の品質保証をお付けします」「24時間365日のアフターサポート体制があります」など実際には存在しない保証制度を謳い、消費者を安心させて契約に誘導します。
実際には工事完了後に不具合が発生して連絡しても「保証対象外です」といい逃れをしたり、会社自体が存在しないケースが頻発しているのが現状です。
正規業者は保証内容を契約書に明記して保証書を発行しますが、悪徳業者は曖昧な口約束のみで具体的な保証条件を文書化しないため、保証内容は必ず書面で確認しましょう。
モニター価格やキャンペーン価格で制約を急かす
モニター価格やキャンペーン価格による契約催促は、悪徳業者が消費者の冷静な判断を妨げるために使う心理的な手口です。
「お宅をモニターハウスにさせていただくために特別価格でご提供します」「今月末までの限定キャンペーンで大幅割引中です」などと特別感を演出し、即決を迫ります。
「今日契約しないとこの価格は二度と提示できません」「ほかの方にもお声がけしているので早い者勝ちです」と時間的プレッシャーをかけ、比較検討の時間を与えない悪質な手口です。
一方の正規業者は適正価格で営業しており、このような過度な限定性や緊急性をあおらないので、冷静に複数業者から見積もりを取って価格を比較しましょう。
相場からかけ離れた見積もりを提案してくる
相場からかけ離れた見積もり提案は、悪徳業者が利益を不当に得るための典型的な手口です。
一般的な外壁塗装の相場を大幅に上回る高額な見積もりを提示し、「高品質な特殊塗料を使用するため」「長期保証をお付けするため」などと理由づけをします。
逆に相場よりも異常に安い見積もりで顧客を釣り、後から追加工事費用を請求するパターンや、工事内容や使用材料を曖昧にして、実際の作業量に見合わない金額を設定するケースも見られます。
適正な判断をするためにも複数の業者から相見積もりを取り、市場相場を把握してから契約を検討するのがおすすめです。
工事内容が不明瞭な契約を提案してくる
工事内容が不明瞭な契約提案は悪徳業者が後々のトラブルを回避し、手抜き工事を正当化するための手口です。
悪徳業者は「外壁塗装一式」「屋根補修工事」などと大まかな項目のみを記載し、具体的な工程や使用塗料の種類、塗装回数や施工面積などの詳細を明記しません。
工事期間や完成基準も曖昧にして、契約書面の内容を意図的に不透明にします。
このような不明瞭な契約により、実際の工事で手抜きが発覚しても「契約に含まれていない」といい逃れができる状況を作り出す悪質な手口です。
一方、正規業者は工程表や仕様書を含めた詳細な契約書を事前に提示するため、内容が曖昧な契約は絶対に避けましょう。
外壁塗装の詐欺の心配のない安心の工事業者
外壁塗装の詐欺などのトラブルを避け、安心して工事を任せたい方には株式会社RESIAがおすすめです。
株式会社RESIAは、外壁塗装の無料診断にドローンを活用することで、お客様が安心して工事を任せられる体制を整えています。
従来の診断方法では高所作業に伴う足場設置や、診断員の劣化状況などの見落としの可能性もありました。
一方で株式会社RESIAが提供するドローンによる無料点検では、人の目では確認しにくい屋根や高所の細部まで、より安全かつ正確に診断することが可能です。
ドローンが撮影した高解像度の映像は、劣化状況を客観的なデータとしてお客様に提示できるため、不要な工事を勧められるといった詐欺行為の心配もなく、ユーザーは診断結果をもとに、工事の可否を判断できます。
ドローンによる正確な診断に加え、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスも提供しており、専門のスタッフが丁寧なヒアリングを行い、建物の状態やご希望に合わせて最適な塗料や施工プランを提案します。
地域密着型の企業として、施工後も長期的なアフターフォロー体制を整えており、万が一の不具合にも迅速に対応してくれるのもメリットです。
詐欺などの心配もなく、外壁塗装における高品質な施工と手厚いサポート体制を受けたい方は株式会社RESIAをぜひご利用ください。
外壁塗装の詐欺の相談事例
外壁塗装の詐欺に遭わないためにも、実際に起きた詐欺事例は貴重な参考になります。
外壁塗装の詐欺の相談事例として、主に以下の6つの事例が挙げられます。
・キャンセル時に高額な違約金を請求された
・着手金支払い後に業者が音信不通になった
・見積に記載のない追加工事を次々に請求された
・無料点検から高額契約に強引に誘導された
・工事完了後に不具合が出ても対応してくれない
・工事完了後に見積もりの倍以上の金額を請求された
悪徳業者の手口を把握するためにも、相談事例をしっかり確認しましょう。
下記に外壁塗装のトラブルを解決するための、業者選びの方法や施工不良などの対処法を記載した記事を掲載するので、業者選びの参考にしてください。

キャンセル時に高額な違約金を請求された
契約から3日後に冷静になってキャンセルを申し出たところ、業者から「もう材料を発注済みで、特殊塗料代として45万円の違約金が発生している」といわれました。
「クーリングオフ期間内なので無料で解約できるはず」と反論すると、「うちは法人向けの特殊契約なのでクーリングオフは適用されない」と強硬に主張されました。
不安になって消費生活センターに相談したところ、違約金の支払い義務は一切ないことが判明し、業者に毅然とした態度で断ったら諦めてくれました。
しかし、法的知識がなければ騙されて支払ってしまうところでした。
業者の巧妙ないい回しや威圧的な態度に恐怖を感じ、外壁塗装への不信が残りました。
参考文献:消費者庁ホームページ
着手金支払い後に業者が音信不通になった
契約書にサインした翌日、業者から「材料費として先に70万円をお支払いください」と連絡がありました。
「工事が始まってからでいいのでは」と躊躇しましたが、「材料の仕入れに時間がかかるので」と押し切られ、指定口座に振り込んでしまいました。
その後は工事開始予定日になっても連絡がなく、こちらから電話をかけても「お客様がおかけになった番号は現在使われていません」のアナウンスだけでした。
会社の住所を訪ねても空き家状態で、完全に騙されたと気づいた時にはもう手遅れでした。
老後のために貯めた大切なお金を失い、精神的なショックで眠れない日々が続きました。
なぜもっと慎重にならなかったのかと後悔の念に苛まれています。
見積に記載のない追加工事を次々に請求された
80万円で契約した外壁塗装工事でしたが、開始2日目に業者から「下地の腐食がひどく、このまま塗装しても持たない」といわれました。
素人の私には判断できず「お任せします」と答えてしまったのが失敗でした。
その後も「雨どいも交換が必要」「屋根の防水工事も一緒にやった方がいい」と次々に提案され、その都度口約束で承諾してしまいました。
外壁塗装業者が事前に何の断りもなく勝手に行った追加工事で、加算部分の費用を請求してくる状況に陥り、最終的に200万円を超える請求書を渡されました。
契約書には記載がない工事ばかりで、契約になかった工事を勝手に行われ費用を請求された典型例でした。
弁護士に相談してようやく一部の支払いを拒否できましたが、精神的な疲労は計り知れませんでした。
参考文献:独立行政法人国民生活センター相談事例
無料点検から高額契約に強引に誘導された
見積もりで60万円で契約したのに、工事が始まると業者から「下地の腐食が予想以上に進んでいます。このまま塗装しても意味がありません」と連絡が来ました。
断れない状況で補修工事30万円を承諾すると、今度は「屋根の瓦もずれています。雨漏りする前に直しましょう」とさらに40万円の追加請求を請求されました。
気がつけば最初の倍以上の130万円になっていました。
外壁塗装業者が事前に何の断りもなく勝手に行った追加工事で、加算部分の費用を請求してくるという手口に完全にはまってしまい、工事を止められると困ると思い支払ってしまいました。
後で調べると、これらの追加工事は事前調査で分かるはずのものでした。
参考文献:独立行政法人国民生活センター相談事例
工事完了後に不具合が出ても対応してくれない
工事完了から2年後、外壁の塗装が複数箇所で剥がれ始めました。
業者に連絡すると「10年保証付きです」といわれていたのに、実際に写真を送ると「これは自然な劣化で保証対象外です」「メンテナンス不足が原因」と一方的に突っぱねられました。
手抜き工事だとたった数年で不具合が発生してしまい、最悪の場合は業者との連絡がつかなくなってしまう状況に陥り、その後は電話をかけても「担当者が不在」「後日連絡します」といわれるばかりで全く対応してもらえませんでした。
結局、別の業者に再度塗装を依頼することになり、二重の出費となりました。
契約時の甘い言葉とは裏腹に、問題が起きると責任逃れに終始する業者の姿勢に強い憤りを感じました。
工事完了後に見積もりの倍以上の金額を請求された
見積書では85万円だったのに、工事完了後に渡された請求書は180万円でした。
「追加工事分です」と説明されましたが、工事中に口頭で「少し補修が必要」と軽くいわれただけで、まさかこれほどの金額になるとは思いませんでした。
詳細を求めても「下地補修一式」「防水工事追加」などざっくりした項目ばかりで、単価も相場の2倍近い金額でした。
追加請求や手抜き工事など、外壁塗装でよくあるトラブルの事例そのものの被害に遭い、「払わないと工事保証しない」と脅されて仕方なく支払いました。
後から調べると、これらの追加工事は事前調査で分かるはずのものばかりで、計画的な詐欺だったと確信しています。
家計に大打撃を与えられ、外壁塗装への不信感だけが残りました。
参考文献:独立行政法人国民生活センター相談事例
補助金を悪用した外壁塗装の詐欺の相談事例

補助金制度を偽り、強引に契約させる外壁塗装の詐欺事例も増加しています。
補助金制度を悪用した外壁塗装の詐欺の相談は以下の通りです。
・架空の補助金制度詐欺
・補助金の手続き代行費用詐欺
・補助金前払い詐欺
・補助金額水増し詐欺
・補助金の支給条件隠し詐欺
・緊急性をあおる補助金詐欺
・架空の自治体制度を騙った詐欺
各項目を把握し、補助金を偽った外壁塗装の詐欺を回避しましょう。
架空の補助金制度詐欺
業者が「国の特別制度で、外壁塗装の費用全額が補助金で賄えます」と説明してきました。
「コロナ対策の住宅支援事業で、今年度限定の制度です」と熱心に語り、「手続きが複雑なので代行いたします」と親切そうに振る舞いました。
あまりにも条件が良すぎるので自治体に確認すると、そのような制度は存在しないことが判明しました。
2023年4月現在、国が定めた外壁塗装向けの助成金や補助金制度はないという事実を知らずに、危うく騙されるところでした。
業者は「国の制度だから確実です」「今月中に申請しないと枠が埋まります」と緊急性を煽り、その場での契約を迫ってきましたが、冷静になって断りました。
後で調べると、「外壁塗装が助成金で賄える」「補助金で外壁塗装がタダになる」などという詐欺の手口だったと分かりました。
補助金の手続き代行費用詐欺
業者が「自治体の補助金申請は複雑な書類が必要で、一般の方では難しいので代行いたします」と提案してきました。
「手続き代行費用として15万円いただいています」と説明され、「補助金で20万円戻ってくるので実質5万円のお得です」といわれました。
その甘い言葉に騙されて代行費用を支払ったところ、後日「残念ながら補助金の審査に通りませんでした」と連絡が来ました。
自治体に確認すると、そもそも外壁塗装の補助金制度自体が存在せず、完全に騙されていたことが判明しました。
15万円を取り戻すことはできず、詐欺業者の巧妙な手口に憤りを感じています。
参考文献:消費者庁ホームページ
補助金前払い詐欺
業者から「補助金申請には手続き費用が必要で、一旦お客様に立て替えていただき、後で補助金と一緒に返金します」と説明されました。
「市の補助金30万円を受給するには、事前に手続き費用10万円をお支払いください」といわれ、「後日33万円をお返しします」という甘い提案でした。
信用して10万円を振り込んだところ、その後「補助金の審査で不備があり、追加の手続き費用5万円が必要です」と連絡が来ました。
国が定めた外壁塗装向けの助成金や補助金制度は、現実にはないという事実を知らず、さらに5万円を支払ってしまいました。
結局、補助金は支給されず、前払いした15万円も戻ってきませんでした。
後で自治体に確認すると、そもそも外壁塗装の補助金制度自体が存在しないことが判明し、完全に騙されていたことが分かりました。
補助金額水増し詐欺
業者が「市の住宅リフォーム補助金を使えば30万円支給されます」と説明し、120万円の見積もりを提示してきました。
「実質90万円でできる計算になります」と魅力的な提案でした。
契約後に自治体に申請手続きをしたところ、実際の補助金額は上限10万円で、しかも断熱性能向上などの厳しい条件がありました。
市町村の制度を利用することになりますが、補助される金額が上限でも10万円程度と非常に少ないのが実情でした。
業者は「30万円の補助金が確実に出る」と断言しており、外壁塗装で補助金が出るというのは事実ですが、対象になる人はほとんどいないという現実を隠していました。
結局、補助金は10万円しか支給されず、業者が意図的に金額を水増して説明していたことが判明しました。
騙された気持ちでいっぱいですが、契約済みのため取り返しがつきませんでした。
補助金の支給条件隠し詐欺
業者が「市の補助金制度で最大30万円支給されます。条件は断熱性能の向上だけです」と簡単に説明してきました。
魅力的な条件だったので契約しましたが、いざ申請してみると「築年数20年以下」「年収制限あり」「省エネ改修工事と併用必須」「地域産材使用義務」など、契約時には全く説明されなかった厳しい条件が次々と判明しました。
補助される金額が上限でも10万円程度と非常に少なかったです。
さらに市町村の予算が限られているケースが多く、申し込める時期が限られることも理由のひとつという現実も後から知りました。
結局、我が家は築25年で年収制限にも引っかかり、補助金は一円も支給されませんでした。
業者は「簡単な条件をクリアするだけ」といいながら、実際の詳細条件を意図的に隠していたのです。
対象になる人はほとんどいないという実態を知らされず、完全に騙されました。
緊急性をあおる補助金詐欺
業者が「国の住宅支援制度の申請期限は今月末までです。予算の枠が限られているので、今すぐ契約しないと補助金30万円を受けられません」と強く迫ってきました。
「ほかにもお声がけしている方がいるので、先着順になります」「来週になると予算が終了してしまいます」と時間的プレッシャーをかけられ、焦って契約書にサインしてしまいました。
後日、自治体に確認すると「外壁塗装の補助金制度が今年度はありません」といわれ、騙されたことが判明しました。
実際には対象になる人はほとんどいないという現実も教えてもらえなかったため、契約書にサインしてしまったのです。
業者の「今だけ」「急がないと」という言葉に惑わされ、冷静な判断ができなかったことを深く後悔しています。
参考文献:独立行政法人国民生活センター相談事例
架空の自治体制度を騙った詐欺
業者が「○○市役所から委託を受けた住宅改修促進事業の担当者です」と名乗り、市の公式資料らしき書類を持参してきました。
「市独自の緊急経済対策として、外壁塗装に最大50万円の補助金を支給しています」と説明され、「市役所が認定した優良業者のみが対象工事を行えます」と信憑性を演出してきました。
あまりにも具体的な説明だったので信用してしまい、120万円の契約を結びました。
しかし念のため市役所に確認すると「そのような制度は存在しませんし、委託業者も派遣していません」と回答され、完全に騙されていたことが判明しました。
現在は、国が定めた外壁塗装向けの助成金や補助金制度はないという事実に加え、50万円以上の高額な助成金・補助金を設けている自治体は現時点では日本全国を探しても存在しませんという現実を知らずに、架空制度に騙されてしまいました。
参考文献:独立行政法人国民生活センター相談事例
外壁塗装の詐欺に遭わないためにも慎重に業者を選ぼう
近年は悪徳業者による詐欺の手口が巧妙化しており、外壁塗装の詐欺による被害件数も年々増加しています。
そのような状況で外壁塗装の詐欺被害を回避するためにも、本記事を参考にしながら慎重な工事業者選びをしてください。
信頼できる外壁塗装業者なら、ドローンによる無料外壁塗装診断や、ユーザーファーストなサービスやアフターサポートを提供している株式会社RESIAがおすすめです。