外壁塗装の種類を紹介!種類別のメリットやデメリット、耐用年数も解説

外壁塗装の種類を紹介!種類別のメリットやデメリット、耐用年数も解説

外壁塗装は、住宅の美観と耐久性を維持するために欠かせない工事です。

一方で、いざ外壁塗装を検討する際に「どの塗料を選べばいいのかわからない」という悩みを抱える方は少なくありません。

外壁塗装に使用される塗料は、アクリル塗料やシリコン塗料、フッ素塗料など多岐にわたり、それぞれ特徴や耐用年数、費用が大きく異なります。

適切な塗料選びができれば、長期間にわたって住宅を保護できるうえに、メンテナンス費用を抑えることも可能です。

本記事では、外壁塗装で使用される主要な8種類の塗料について、それぞれのメリット・デメリット、耐用年数を詳しく解説するので自宅の状況や予算、求める性能に応じた最適な塗料選びの参考にしてください。

目次

外壁塗装の種類

出典:

外壁塗装の塗料の種類は、主に以下の8つに分類されます。

・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・ラジカル塗料
・フッ素塗料
・無機塗料
・遮熱・断熱塗料
・光触媒塗料

それぞれの特徴を詳しく解説するので、自宅の外壁塗装の塗料選びの参考にしてください。

下記に外壁塗装のトレンドや成功事例を紹介した記事を掲載するので、塗料選びの参考にしてください。

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アクリル塗料

アクリル塗料は外壁塗装における最もベーシックな塗料で、アクリル樹脂を主成分とした水性または溶剤系の塗料です。

低価格で入手できるのも特徴で、初期費用を押さえたい場合に頻繁に使用されます。

発色性に優れており、豊富なカラーバリエーションから選択できるため、デザイン性を重視したい場合に最適です。

ただし、耐久性はほかの塗料と比較して劣るため、頻繁なメンテナンスが必要になります。

近年は住宅の外壁塗装においてはあまり使用されず、主に内装や短期間での塗り替えが前提となる建物に使用されるのが一般的です。

ウレタン塗料

出典:タカラ塗料公式

ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を主成分とした外壁塗装用の塗料で、アクリル塗料の上位グレードに位置します。

弾性に優れているため、建物の微細なひび割れに追従しやすく、外壁への密着性が高い塗料です。

価格と性能のバランスが良く、アクリル塗料よりも耐久性に優れながらも比較的手頃な価格で施工できます。

利用により光沢のある美しい仕上がりが得られ、色の種類も豊富です。

かつては住宅外壁塗装の主流でしたが、現在はシリコン塗料の普及により外壁塗装での利用は減少しています。

主に付帯部分の塗装や、コストを抑えたい場合に選ばれる塗料です。

シリコン塗料

シリコン塗料は、シリコン樹脂を主成分とした外壁塗装用の塗料で、現在の住宅外壁塗装において最も普及している塗料です。

価格と性能のバランスが良く、ウレタン塗料よりも耐久性が高いうえに耐候性や耐水性にも優れています。

汚れが付きにくく、付着した汚れも雨水で流れやすいセルフクリーニング効果があるため、美観を長期間維持できるのもメリットです。

カラーバリエーションが豊富で艶の調整も可能なため、さまざまな建物のデザインに対応できます。

コストパフォーマンスが良く、多くの塗装業者が取り扱っているため、工事費用を抑えながらも十分な性能を得られる実用的な塗料として、多くの住宅で採用されています。

ラジカル塗料

ラジカル塗料は比較的新しいタイプの外壁塗装用塗料で、正式にはラジカル制御型塗料と呼ばれる塗料です。

紫外線によって発生するラジカルという劣化因子を制御する特殊な技術を採用しており、従来のシリコン塗料よりも優れた耐久性を実現しています。

シリコン塗料とほぼ同程度の価格でありながら、長期間にわたって塗膜の性能を維持できるため、コストパフォーマンスに優れた塗料として注目されています。

使用によりチョーキング現象や色褪せを抑制し、美観を長期間保持することが可能です。

近年は多くのメーカーから多岐にわたる製品が発売されており、シリコン塗料に代わる次世代の標準塗料として普及が進んでいる塗料です。

フッ素塗料

フッ素塗料は、フッ素樹脂を主成分とした高性能な外壁塗装用塗料で、塗料の中でも最高クラスの耐久性を誇ります。

耐候性や耐薬品性、耐汚染性に優れており、紫外線や酸性雨などの外的要因に対して強い抵抗力を持つのも特徴的です。

表面が滑らかで汚れが付着しにくく、付いた汚れも雨水で簡単に洗い流されるセルフクリーニング効果が高いため、長期間美しい外観を維持できます。

フッ素塗料は東京スカイツリーや大型商業施設などをはじめとした、重要建築物にも使用される信頼性の高い塗料です。

ただし価格が高額なうえに、硬い塗膜のためひび割れが生じやすいという特徴があるため、一般住宅では予算に余裕がある場合や長期的なメンテナンス軽減を重視する場合に選択されます。

無機塗料

無機塗料は無機物質を主成分とした最新の外壁塗装用塗料で、従来の有機系塗料とは根本的に異なる特性を持っています。

ガラスや石などの無機物を主原料としているため、紫外線による劣化がほとんど起こらず、極めて高い耐久性を実現しているのが特徴です。

不燃性で防火性能にも優れ、カビや藻類の発生を抑制する防汚性も持ち合わせています。

色褪せや変色も起こりにくく、長期間にわたって新築時の美観維持も可能です。

無機塗料はフッ素塗料を上回る性能を持つ次世代塗料として注目されていますが、価格が非常に高額なうえに高度な施工技術が求められるため、限られた業者でのみ取り扱われています。

遮熱・断熱塗料

遮熱・断熱塗料は、太陽光の熱を反射または遮断する機能を持つ特殊な外壁塗装用塗料です。

遮熱塗料は太陽光を反射して建物表面の温度上昇を抑制し、断熱塗料は熱の伝導を遮断して室内への熱の侵入を防ぎます。

このような機能により夏場の室内温度を下げ、エアコンの使用量削減による省エネルギー効果が期待できます。

屋根や西日の当たる外壁への施工が特に効果的で、光熱費の削減だけでなく、建物の熱劣化防止も可能です。

環境への配慮と経済性を両立できる機能性塗料として注目されており、一般的な塗料よりも価格は高めですが長期的な光熱費削減が可能なため、省エネ意識の高い住宅での採用が増えています。

光触媒塗料

光触媒塗料は、酸化チタンなどの光触媒物質を配合した革新的な外壁塗装用塗料で、太陽光や蛍光灯の紫外線に反応してさまざまな機能を発揮します。

光触媒反応により有機物を分解する作用があるため、汚れや臭いの元となる物質を自動的に分解し、優れたセルフクリーニング効果を発揮するのも特徴です。

空気中の有害物質や細菌、ウイルスを分解・除去する空気浄化機能も持ち合わせており、環境改善に貢献する環境配慮型塗料として注目されています。

病院や学校などの公共施設でも採用される信頼性の高い技術ですが、光触媒機能を発揮するには十分な紫外線が必要で、日当たりの悪い場所では効果が限定的になります。

価格も高額で高度な施工技術も要求されるため、機能性を重視し予算に余裕がある場合に選択される特殊な塗料です。

多岐にわたる外壁塗装の種類に対応可能な工事業者

自宅の外壁塗装で塗料の選択にお悩みの方は、最新の塗料にも対応可能な高度な技術力と専門知識を持つ株式会社RESIAにご相談ください。

株式会社RESIAは、プレマテックス社をはじめとする大手塗料メーカーの認定施工店で、メーカーの厳しい基準をクリアした施工を提供できるため、塗料本来の性能を最大限に引き出します。

アクリルやウレタン、シリコンやラジカル、フッ素や無機、光触媒や遮熱・断熱塗料など、幅広い種類の塗料を網羅しているのも強みです。

さらにそれぞれの塗料が持つ特長や耐用年数、機能性やコストなども深く理解しているため、予算や希望、建物の現状に最も適した塗料を提案できます。

外壁塗装の塗料選びにお困りの方は、一度お問い合わせください。

株式会社RESIAへのお問い合わせはこちらから!

外壁塗装の種類別のメリット・デメリット

外壁塗装の種類別のメリット・デメリット

ここからは外壁塗装の種類別のメリットやデメリットを紹介します。

各塗料のメリットやデメリットを把握し、自宅の外壁塗装に最適な塗料を選択してください。

アクリル塗料のメリット

アクリル塗料のメリットとして、外壁塗装用塗料の中でも価格が安い点が挙げられます。

初期費用を大幅に抑えることができるため、予算に限りがある場合や、短期間での建て替えを予定している建物の外壁塗装に最適です。

発色性に優れているため鮮やかで美しい仕上がりが得られ、豊富なカラーバリエーションから好みの色を選択できます。

乾燥も早くて作業性に優れているため工期の短縮も可能なうえに、水性タイプであれば臭いが少なく、環境に優しい成分も特徴です。

塗り重ねが容易で部分的な補修もしやすく、DIYでの施工も比較的行いやすい塗料といえます。

アクリル塗料のデメリット

アクリル塗料は低価格で色が豊富というメリットがある一方、耐久性や耐候性の低さがデメリットです。

紫外線に弱いため、数年でチョーキングやひび割れが発生しやすく、頻繁な塗り替えが必要になります。

一般的な塗料に比べて光沢の持続性も低く、見た目の劣化が早いため、長期的な視野でのコストパフォーマンスは高くありません。

特に寒冷地や紫外線の強い地域などの厳しい環境下では、より耐久性の高い塗料がおすすめです。

ウレタン塗料のメリット

ウレタン塗料は外壁塗装における、バランス性に富んだ塗料です。

アクリル塗料よりも耐久性が高く、一般的に8~10年程度の耐用年数を持ちます。

柔軟性に富んでいるため、建物の微細な動きにも対応可能で、ひび割れが生じにくい点もメリットです。

シリコン塗料やフッ素塗料と比較して価格が手頃でありながら、十分な防水性と耐候性を備えているため、コストパフォーマンスも優れています。

施工性も良好で、幅広い下地に対応可能な点もメリットです。

ウレタン塗料のデメリット

ウレタン塗料のデメリットとして、ほかの塗料に比べて耐久性が低い点が挙げられます。

耐用年数が8〜10年と、現在の主流であるシリコン塗料(10~15年)より短いため、塗り替えの頻度も高いです。

塗り替えの頻度の高さゆえに、一回あたりの費用は安くても長期的に見ると足場代や人件費が繰り返し発生し、かえってトータルコストが高くなる可能性があります。

紫外線にも弱いうえに経年劣化により光沢が失われやすく、チョーキング現象や変色が発生しやすいのもデメリットです。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料はほかの塗料と比較して、費用対効果に富んでいる点がメリットです。

アクリルやウレタン塗料と比べて耐久性が非常に高く、耐用年数が10~15年と長いため、塗り替えの頻度を大幅に減らせます。

紫外線や風雨に強い耐候性に加え、汚れが付着しにくい低汚染性も備えているため、長期間にわたって建物の美観を保つことも可能です。

このように機能性に富んでコスパも良好なため、近年の外壁塗装において頻繁に利用されています。

シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料は価格と性能のバランスが優れている反面、ほかの高耐久塗料に比べると耐用年数が短い点がデメリットです。

加えて塗料の種類によっては塗膜が硬くてひび割れやすく、モルタル壁のような建物の動きに対応できずに塗膜が割れてしまう可能性があるため、下地の状態をよく確認しなければいけません。

そのような特徴に加え、ウレタンやアクリル塗料と比較すると価格が高めな点もデメリットです。

ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料の最大のメリットとして、高い耐久性とコストパフォーマンスの良さが挙げられます。

塗膜の劣化を早める「ラジカル」の発生を抑制する機能があるため、紫外線による劣化や色あせ、チョーキング現象が発生しにくいのが特徴です。

基本的な耐用年数も10~15年と長く、シリコン塗料と同程度の価格帯でありながらも高い耐久性が期待できます。

このような機能により塗り替え回数を減らし、長期的なメンテナンス費用を抑えることも可能です。

ラジカル塗料のデメリット

ラジカル塗料は2012年に登場した比較的新しい塗料であるため、長期的な施工実績やデータが不足している点がデメリットとして挙げられます。

メーカーが発表している耐用年数はあくまで予測であり、実際の耐久性についてはまだ不確実な部分があるのが現状です。

主成分である高耐候酸化チタンが白色顔料であるため、濃色での製造が難しく、色の選択肢が限られる場合があります。

取扱いに関してもすべての業者が取り扱っているわけではなく、実績が少ない業者も存在するため、施工業者を選ぶ際には注意が必要です。

フッ素塗料のメリット

フッ素塗料の最大のメリットは、ほかの塗料と比較した際の耐久性の高さです。

耐久性に関しては15~20年とほかの塗料よりも長く、東京スカイツリーなどの大規模建築物にも採用されています。

このような高度な耐久性により塗り替えの頻度も減少するため、長期的な視点で考えればメンテナンスに必要なトータルコスト費用を押さえることも可能です。

加えて雨水で汚れが流れ落ちる機能である親水性(セルフクリーニング機能)にも富んでいるため、建物の美観を長期間保つことができるうえに、カビや藻の発生も抑制する効果も有しています。

フッ素塗料のデメリット

フッ素塗料は耐久性に富んだ塗料ですが、初期費用が高い点がデメリットです。

ほかの塗料と比較すると、2倍以上のコストがかかるケースも多く見受けられます。

塗膜も硬くてひび割れやすいうえに、上塗りする塗料との密着性も悪く、塗り替えの際には下地処理に手間がかかる点も施工面におけるデメリットです。

無機塗料のメリット

無機塗料の最大のメリットとして、高い耐久性が挙げられます。

無機塗料は無機物を主成分とするため、紫外線による劣化がほとんどなく、20年以上の長期間にわたって美観を維持できる点が強みです。

このような機能により塗り替えの回数が減少し、トータルで見た場合のメンテナンスコストを抑えることができます。

カビや藻の栄養源となる有機物の含有も少ないうえに、それらの発生を抑制することも可能です。

親水性にも優れ、雨水で汚れが流れ落ちるセルフクリーニング機能も持ち合わせているのもメリットといえます。

無機塗料のデメリット

無機塗料は耐久性が高い反面、いくつかのデメリットがあります。

初期費用がほかの塗料に比べて高額で、外壁塗装に利用すればかなりのコストが必要です。

無機物を主成分とするため塗膜が硬くて柔軟性に乏しいため、地震などによる建物の動きや外壁自体のひび割れに対応できず、一緒にひび割れてしまうリスクも生じます。

さらに塗膜の表面が非常に滑らかで汚れがつきにくい特性から、再塗装時に塗料が密着しにくく、下地処理に手間がかかるのもデメリットです。

遮熱・断熱塗料のメリット

遮熱塗料と断熱塗料は、夏の暑さや冬の寒さといった気候の変化に対応し、室内の温度を快適に保てる点が共通のメリットです。

遮熱塗料は太陽光の熱を反射することで室温の上昇を抑え、特に夏の冷房効率の向上に特化しています。

一方の断熱塗料は熱の伝わりを遅らせることにより、夏は外からの熱の侵入を、冬は室内の暖かさが外へ逃げるのを防ぎ、年間を通して冷暖房費の削減に貢献します。

遮熱・断熱塗料のデメリット

出典:株式会社池田塗装公式

遮熱・断熱塗料のデメリットとして、一般的な塗料に比べて初期費用が高額になる点が挙げられます。

遮熱塗料は、太陽光を反射することで効果を発揮するため、塗膜の表面に汚れが付着すると効果が低下するため、定期的な清掃が必要です。

さらに、遮熱塗料は冬場の太陽熱も反射してしまうため、寒冷地などでは暖房効率が悪化する可能性もあります。

一方の断熱塗料は塗膜が厚くなる傾向があり、施工には高い技術を要するため、高度な技術を持った業者を選ばなければいけません。

光触媒塗料のメリット

光触媒塗料のメリットは、塗料に含まれる酸化チタンが太陽の光(紫外線)に反応し、外壁に付着した汚れを分解する働きであるセルフクリーニング機能です。

分解された汚れは、塗膜の持つ親水性によって雨水と一緒に流れ落ちるため、長期間にわたって外壁の美観を保つことができます。

このような機能により頻繁な外壁清掃が不要となり、メンテナンスの手間とコストを大幅に削減できる点もメリットの1つです。

加えて空気中の汚染物質を分解する、空気浄化作用などお得な機能も有しています。

光触媒塗料のデメリット

光触媒塗料の最大のデメリットは、その効果が日照条件に大きく左右されることです。

太陽光(紫外線)が当たらない日陰や北側の壁では、セルフクリーニング効果や空気浄化作用が十分に発揮できません。

初期費用もほかの塗料と比べて高額なうえに塗膜も硬いため、地震などによる建物の揺れやひび割れに対応できず、塗膜が一緒に割れてしまうリスクもあります。

加えて、塗り替えの際に塗膜が滑らかで密着しにくいため、特殊な下地処理や専用の下塗り材が必要となることもデメリットです。

外壁塗装の種類別の耐用年数

外壁塗装の種類別の耐用年数

外壁塗装においては、機能だけでなく長期的に利用できる耐用年数も確認しなければいけません。

ここからは外壁塗装の種類別の耐用年数を紹介するので、外壁塗装の塗料選びの参考にしてください。

アクリル塗料の耐用年数

アクリル塗料の耐用年数は一般的に5~8年程度とされており、ほかの塗料と比較して短い種類に分類されます。

立地条件や気候により差はありますが、紫外線や雨水の影響を受けやすく、色あせや塗膜の劣化が早期に現れる傾向が強いです。

特に海岸地域や工業地域などの厳しい環境下では、短期間で塗り替えが必要になる場合もあります。

初期費用は安価ですが、短いサイクルでのメンテナンスが必要になるため、長期的には割高になる可能性も高いです。

ウレタン塗料の耐用年数

ウレタン塗料の耐用年数は一般的に8~10年程度とされており、基本的にはアクリル塗料よりも長持ちします。

適度な柔軟性を持つため、建物の微細な動きにもある程度対応でき、ひび割れが発生しにくいのが特徴です。

ただし、紫外線に対する耐性はシリコン塗料やフッ素塗料に劣るため、南面や西面などの日射が強い部分では劣化が進行します。

立地条件や施工品質によって差はありますが、コストパフォーマンスに優れた塗料として多くの現場で採用されています。

シリコン塗料の耐用年数

シリコン塗料の耐用年数は一般的に10~15年程度とされている、現在の外壁塗装において最も普及している塗料の1つです。

優れた耐候性と防水性を持ち、紫外線や雨水による劣化に強い特性があります。

適度な柔軟性も保持しているため、建物の微細な動きによるひび割れも起こりにくいのも強みです。

ただし、立地条件や気候、施工品質によって実際の耐用年数に差が生じ、海岸地域や工業地域などの厳しい環境では若干短くなる場合もあります。

ラジカル塗料の耐用年数

ラジカル塗料の耐用年数は一般的に12~15年程度とされており、従来のシリコン塗料よりも長期間の耐久性が期待できます。

ラジカル制御技術により、紫外線による塗膜劣化の原因となるラジカルの発生を抑制するため、色あせやチョーキング現象が起こりにくいのもメリットです。

ただし、比較的新しい技術のため長期的な実績データが限られており、実際の耐用年数は今後の検証が必要な部分もあります。

フッ素塗料の耐用年数

フッ素塗料の耐用年数は一般的に15~20年程度とされており、外壁塗装用塗料の中では最も長い耐久性を誇ります。

フッ素樹脂の優れた耐候性により、紫外線や酸性雨、排気ガスなどの厳しい環境条件にも強く、色あせや劣化が起こりにくいのも特徴です。

特に高層建築物や商業施設など、メンテナンス頻度を削減したい建物に適しています。

ただし初期費用が高額なため、一般住宅では費用対効果を慎重に検討しなければいけません。

無機塗料の耐用年数

無機塗料の耐用年数は一般的に20~25年程度とされており、現在利用可能な外壁塗装用塗料の中では最も長期間の耐久性が期待できます。

無機成分の含有により、紫外線による劣化や色あせに対して非常に優れた抵抗性を示し、チョーキング現象も起こりにくいのもメリットです。

ただし、完全な無機塗料は存在せず有機成分も含まれるため、実際の耐用年数は製品の無機成分比率や施工環境によって変動します。

比較的新しい技術のため、長期的な実績データが限られており、理論値と実際の性能には差が生じる可能性も高いです。

遮熱・断熱塗料の耐用年数

遮熱・断熱塗料の耐用年数は一般的に10~15年程度とされており、ベース塗料の種類によって大きく左右されます。

シリコン系をベースとした製品が多く、基本的な耐久性はシリコン塗料と同等レベルです。

ただし、遮熱・断熱効果を発揮する特殊な顔料や中空セラミックビーズなどの機能性成分が、紫外線や経年劣化により性能低下する場合があります。

塗膜自体の耐用年数と機能性の持続期間は必ずしも一致せず、遮熱・断熱効果は8~12年程度で徐々に減少する傾向が強いので、定期的な効果測定が欠かせません。

光触媒塗料の耐用年数

光触媒塗料の耐用年数は一般的に15~20年程度とされており、従来の塗料と比較して長期間の耐久性を有しています。

酸化チタンなどの光触媒成分により、紫外線を受けて有機物を分解する自浄作用があるため、汚れが付着しにくく美観を長期間保持できるのもメリットです。

抗菌や防カビ効果、空気浄化機能にも富んでいますが、光触媒機能を発揮するためには一定の光量が必要で、日当たりの悪い部分では効果が限定的になります。

光触媒塗料は比較的新しい技術のため長期的な実績データが不足しており、理論値と実際の性能には差が生じるのが現状です。

外壁塗装の種類は信頼できる業者に相談しよう

外壁塗装により自宅の外観や耐久性を高めるためにも、最適な種類を選択しての工事が欠かせません。

今後自宅の外壁塗装を検討中の方は、本記事を参考にして外壁塗装の塗料の種類を把握すると同時に、信頼できる工事業者に依頼して最適な塗料を選択して理想的なリニューアルを成功させてください。

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