外壁塗装の費用を抑えたいと考えて、「自分でDIYできないだろうか?」と検討されている方も多いのではないでしょうか。
プロに依頼すると多額の費用がかかる外壁塗装を、DIYで行えれば大幅な経費削減が可能です。
一方で外壁塗装は適切な塗料選びから安全対策、美しい仕上がりまで、素人には難しい技術と知識が求められるので、失敗して高額な修理費用がかさんだり、重大な事故につながる可能性もあります。
そこで本記事では、外壁塗装をDIYで行う際に知っておくべき5つのリスクと、失敗を防ぐためのおすすめ塗料、実際にかかる費用相場について詳しく解説するので、DIYを検討している方も最終的にプロに依頼したい方も、正しい知識を身につけましょう。
外壁塗装はDIYでできる?
出典:株式会社池田塗装公式
外壁塗装はDIYも可能ですが、専門的な知識や技術が必要なため、おすすめできません。
DIYでは費用を抑えられますが、適切な塗料の選定ミスや高所作業による事故のリスク、さらには不十分な下地処理で早期に塗膜が剥がるなど、多くのリスクが伴います。
加えてプロと比べて仕上がりにムラが出やすいうえに、見た目の問題だけでなく家の保護機能が十分に果たされない可能性も高いです。
結果として塗り直しが必要となって費用がかえって高くつくケースも多いため、安全性や建物の寿命を考慮すると、信頼できる専門業者に依頼するのが賢明な選択といえます。
外壁塗装のDIYで失敗する前の5つのリスク

外壁塗装をDIYで行う際には、下記のような5つのリスクが生じます。
・適切な塗料を選択できないリスク
・事故や転落のリスク
・劣化部分を見落とすリスク
・仕上がりにムラが生じるリスク
・余計に費用がかかるリスク
外壁塗装をDIYで行い、失敗して後悔しないためにもリスクを事前に把握しましょう。
下記に外壁塗装でお金がない時の注意点や、失敗する人の共通点などを記載した記事を掲載するので併せて参考にしてください。

適切な塗料を選択できないリスク
外壁塗装における塗料選択は、建物の立地条件や外壁材の種類、気候などを総合的に判断して決めなければいけませんが、DIYでは専門知識が不足しているため、価格や見た目だけで塗料を選んでしまいがちです。
例えば、湿気の多い地域にもかかわらず透湿性の低い塗料を選んだり、紫外線の強い場所で耐候性の劣る塗料を使用したりすると、数年で塗膜の剥がれや色褪せが発生します。
ほかにも既存の塗膜との相性を考慮せずに塗料を重ね塗りすると、化学反応により塗膜が浮いたり膨れたりする可能性も高いです。
さらに下塗りや中塗り、上塗りの各工程で適切な塗料を選ばなければ、密着不良や耐久性の低下を招きます。
このような素人による塗料選択の失敗により、短期間での再塗装が必要になるケースも多く、結果的に高額な費用負担につながるリスクとなります。
事故や転落のリスク
外壁塗装は高所での作業が必要なため、DIYで最も危険なリスクの1つが転落事故です。
専門業者は安全基準に沿った頑丈な足場を設置し、安全帯やヘルメットなどの保護具を着用して作業します。
一方のDIYでは足場代を節約するために不安定な脚立やはしごを使用することが多く、このような行為が結果的に転倒や落下事故に直結します。
特に不安定な体勢での高所作業や、塗料や工具を持ったまま移動したりする際は、バランスを崩しやすく、重大な怪我や最悪の場合、命に関わる事故につながる危険性も高いです。
加えて一人でのDIY作業では、万が一の事故の際に救助が遅れる可能性もあり、このリスクは決して軽視できません。
劣化部分を見落とすリスク
外壁塗装をDIYで行う場合、目に見えない劣化部分を見落とすリスクは非常に高いです。
専門家は外壁のひび割れ(クラック)の大きさや深さ、チョーキング現象(手に白い粉が付く状態)の程度、コケやカビの繁殖状況など、さまざまな劣化部分を正確に診断します。
一方知識のない素人によるDIYでは、高所や日陰など普段見えにくい部分の劣化を見逃しがちです。
小さなひび割れでもそのまま放置すると、雨水が侵入して建物の内部構造材を腐食させ、家の寿命を縮めることにつながります。
表面を綺麗に塗り直したつもりでも下地の劣化が進行していれば、すぐに塗膜が剥がれてしまい、結果的に大掛かりな補修が必要になるなど、かえって費用がかさむリスクがあります。
仕上がりにムラが生じるリスク
外壁塗装をDIYで行う場合、見た目に影響が出るのが仕上がりのムラです。
プロの塗装職人は、均一な厚みで塗料を塗るための技術やノウハウを熟知していますが、慣れない素人では、力の加減やローラーの動かし方によって、どうしても塗り残しや厚みの違いが生じます。
特に広い面積を均一に塗るのは難しく、塗り重ねるタイミングがずれたり、乾燥時間が不十分だったりすると、色ムラや艶ムラが発生し、見た目が著しく損なわれる結果となります。
このような見た目の問題だけでなく、塗りムラがある部分は塗膜の機能が十分に発揮されず、耐久性や防水性が低下するため、家の保護機能も損なわれてしまう可能性も高いです。
余計に費用がかかるリスク
外壁塗装をDIYで行うと、一見コストが抑えられるように見えますが、かえって費用がかさむリスクが生じます。
素人は専門的な知識がないため、適切な塗料の量や必要な道具を見誤り、買い足しや無駄な出費が増える可能性が高いです。
さらに不適切な下地処理や塗り方によって、数年で塗膜が剥がれたり、ひび割れが再発したりする可能性もあります。
結果的にプロに頼んで塗り直しをすることになり、DIYでかけた材料費や道具代が無駄になるだけでなく、再度高額な工事費用が発生するケースも多いです。
さらに、DIYでの高所作業での事故や建物の深刻な劣化につながった場合、補修費用は当初の想定をはるかに超えるので注意しましょう。
外壁塗装のDIYの相談におすすめの工事業者
外壁塗装のDIYに関する相談は、安全面や品質面でのリスクも高くなるため、安心できる工事業者に相談しなければいけません。
そこでおすすめなのが、外壁塗装をはじめとする住宅リフォームの専門家である株式会社RESIAです。
株式会社RESIAに事前に相談すれば、外壁のひび割れや腐食、塗料のチョーキングなど、目に見えにくい部分のトラブルをプロの視点から発見し、DIYでの適切な補修方法を提案してくれます。
加えて建物の素材や築年数、立地環境に合わせた最適な塗料を提案することで、耐久性や防水性、美観を長期にわたる維持も可能です。
DIYでの外壁塗装を成功させたい方は、プロの技術による高品質な仕上がりを提供している株式会社RESIAにご相談ください。
外壁塗装のDIYの失敗を防げるおすすめの塗料

外壁塗装のDIYの失敗を防げる、おすすめの塗料には以下の4つが挙げられます。
・水性塗料
・シリコン塗料
・1液型塗料
・ラジカル制御型塗料
ここからはそれぞれの塗料の特徴を詳しく解説するので、外壁塗装のDIYの参考にしてください。
下記に外壁塗装の色選びに関する記事を掲載するのでDIYの参考にしましょう。

水性塗料
出典:タカラ塗料公式
外壁塗装のDIYにおいて水性塗料は比較的扱いやすく、失敗を防ぎやすい塗料としておすすめです。
シンナーなどの有機溶剤を含まず、水で希釈するため特有の刺激臭が少なく、近隣への配慮が求められる住宅密集地でも安心して使用できます。
引火の心配も少ないため、DIY初心者でも安全に作業を進めやすい点もメリットです。
環境にも優しく、塗布後の用具の洗浄も水で簡単にできるため、後片付けの手間も軽減されます。
ただし、油性塗料に比べて耐久性や密着性が劣る場合があるため、使用する建材との相性や塗料のグレードを確認しましょう。
シリコン塗料
シリコン塗料は費用対効果に優れており、多くのDIY愛好家におすすめです。この塗料はシリコン樹脂を主成分としており、塗膜が非常に硬く、高い耐久性を持っています。
一般的に耐用年数は10~15年とされ、紫外線や雨風に強く、長期間にわたって建物を保護することも可能です。
加えて汚染物質が付着しにくい低汚染性や、カビや藻の発生を抑制する防カビ・防藻性も備えているものが多いため、長期間において美観を保持できます。
一方でアクリルやウレタン塗料に比べて価格はやや高めですが、塗り替えサイクルが長くなるため、コスパも良好です。
1液型塗料
出典:株式会社池田塗装公式
外壁塗装のDIYにおいて、1液型塗料は初心者でも扱いやすい点がメリットです。
2液型塗料のように主剤と硬化剤を混ぜ合わせる手間がなく、缶を開けて希釈するだけですぐに使用できるため、作業効率が向上します。
一度開封しても残った塗料を再利用できる場合が多いため、無駄なく使い切れるのも特徴です。
ただし、2液型に比べると耐久性や密着性がやや劣る傾向にあり、高耐久性を求める場合はプロに相談しましょう。
ラジカル制御型塗料
出典:関西ペイント公式
ラジカル制御型塗料は、塗膜の劣化原因となる「ラジカル」の発生を抑制することで、塗料の寿命を大幅に延ばす画期的な塗料です。
ラジカルとは、塗料に含まれる白色顔料(酸化チタン)が紫外線に当たることで発生する物質で塗膜の樹脂を破壊し、チョーキング(塗膜が粉状になる現象)や色あせを引き起こします。
この塗料は、そのラジカルの発生を抑える特殊な技術が採用されているため、塗装の高度な耐久性を実現し、美しい仕上がりを長期間保つことが可能です。
シリコン塗料と同程度の価格帯でありながら、それ以上の耐久性を期待できるため、コストパフォーマンスに優れており、DIYでの塗り替えサイクルを長くしたい方におすすめです。
外壁塗装のDIYの費用相場
外壁塗装のDIYでコストを抑えるためにも、実際にどれくらいの費用が必要かを事前に確認するのも重要なポイントです。
外壁塗装のDIYの費用相場は、主に以下の項目に分類されます。
・材料費の費用相場
・足場レンタルの費用相場
・工具や機材の費用相場
・塗料の費用相場
各項目の費用相場を把握して業者と比較し、コスパ良好な選択をしましょう。
材料費の費用相場
外壁塗装をDIYで行う場合の材料費は、住宅の規模や使用する塗料の種類によって変動しますが、おおよそ10~25万円が一般的な相場です。
この費用には、外壁の面積に応じて必要な下塗り材や上塗り材といった塗料本体の費用に加え、高圧洗浄機や刷毛、ローラーやマスキングテープ、シーリング材などの各種道具や消耗品が含まれます。
特に塗料は、耐久年数が短いアクリル系から、耐久性の高いシリコン系やフッ素系まで種類が豊富で、グレードが高いほど価格も高くなります。
足場レンタルの費用相場
外壁塗装をDIYで行う場合、材料費と並んで大きなウェイトを占めるのが足場の費用です。
高所作業の安全確保は外壁塗装に必須なので、専門業者に足場設置を依頼しなければいけません。
足場レンタルの費用相場は、住宅の規模や形状によって変動しますが、一般的な2階建て住宅(30坪程度)の場合、およそ15~25万円が目安とされています。
この費用には足場の組み立てや解体、運搬費用などが含まれており、外壁塗装全体の費用の約2割を占めることも珍しくありません。
足場は作業の安全性だけでなく、塗料の飛散防止など近隣への配慮にも不可欠なため、外壁塗装における避けられない項目といえます。
工具や機材の費用相場
外壁塗装をDIYする際の工具や機材の費用相場は、必要なアイテムを一通り揃える場合、おおよそ2~5万円程度が目安です。
この金額の中には塗料を塗るためのローラーや刷毛、塗料の飛散を防ぐマスキングテープや養生シート、バケツなどが含まれます。
特に高額な機材として、下地処理に必要な高圧洗浄機が挙げられ、これは1~3万円程度が相場とされています。
高所作業を行うための脚立や、安全対策としてヘルメットや手袋などの保護具も必要です。
これらの道具はホームセンターなどで手軽に購入できますが、すべてを揃えるとそれなりの金額になるため、道具のレンタルやセット商品の活用も費用を抑える一つの方法となります。
塗料の費用相場
外壁塗装のDIY における塗料費用は、選択する塗料の種類によって異なります。
最も安価なアクリル系塗料は1缶あたり3,000~5,000円程度で、一般的な住宅では10~15缶程度必要となるため、総額3~7万円程度が相場です。
中程度の価格帯のシリコン系塗料は1缶5,000~8,000円程度で、総額5~12万円程度となっています。
最も高品質なフッ素系塗料は1缶8,000~15,000円程度で、総額8~20万円程度が必要です。
これらの費用は建物の規模や塗装面積によって変動するため、事前に必要な塗料缶数を正確に計算しましょう。
外壁塗装のDIYで失敗しないためにも信頼できる業者に相談しよう
外壁塗装はDIYにより低価格で取り組むこともできますが、見栄えが良くて耐久性に優れた施工を目指すためにも、専門的な知識やノウハウが欠かせません。
今後コスパ良好なDIYでの外壁塗装を検討中の方は、本記事を参考にDIYでのポイントを把握し、信頼できる業者に相談して外壁塗装のDIYを成功させてください。
特に外壁塗装の豊富な工事実績により、外壁塗装のDIYに関する的確なアドバイスを提供してくれる、株式会社RESIAへの相談がおすすめです。